GⅠ天皇賞秋 2022(古馬3冠 1レース)
◆ 伝統の中距離GⅠ 3歳馬VS古馬 ◆
秋の古馬3冠レースの第一戦天皇賞秋。中距離路線を選んだ有力3歳馬と日本競馬を背負う古馬たちが初めて激突する。今年は3歳馬からイクイノックスやジオグリフが、古馬からはジャックドールやシャフリヤールなどの超豪華メンバーが出走を予定している。レースを制するのは「若さ」か「経験」か「スピード」か「瞬発力」か?今年も府中を舞台に最高の2分間が生まれる。
登録馬を確認する(15頭)
馬名 | 前レース | 着 |
---|---|---|
アブレイズ | 府中牝馬S | 5 |
イクイノックス | 東京優駿 | 2 |
カデナ | 小倉記念 | 7 |
カラテ | 新潟記念 | 1 |
ジオグリフ | 東京優駿 | 7 |
ジャックドール | 札幌記念 | 1 |
シャフリヤール | プリンスオブウェールズ | 4 |
ダノンベルーガ | 東京優駿 | 4 |
ノースブリッジ | 毎日王冠 | 5 |
バビット | オールカマー | 4 |
パンサラッサ | 札幌記念 | 2 |
ポタジェ | 毎日王冠 | 6 |
マリアエレーナ | 小倉記念 | 1 |
ユーバーレーベン | 札幌記念 | 11 |
レッドガラン | 京都大賞典 | 9 |
【目次】
- GⅠ天皇賞秋 2022(古馬3冠 1レース)
開催情報‐information-
日程 -Date-
2022年10月30日(日)15時40分出走予定
コース -Track-
東京競馬場
距離 -Distance-
芝2000m
出走条件 -Qualification-
サラ系 3歳以上牡牝(騙馬可)
コースレコード
1分56秒1(2011年トーセンジョーダン)
賞金 -Earnings-
1着賞金1億5000万円(賞金総額3億2500万円)
過去10年データ・傾向 -date-
1着~3着馬の一覧
1着馬 | 2着馬 | 3着馬 | |
---|---|---|---|
2012 | エイシンフラッシュ | フェノーメノ | ルーラーシップ |
2013 | ジャスタウェイ | ジェンティルドンナ | エイシンフラッシュ |
2014 | スピルバーグ | ジェンティルドンナ | イスラボニータ |
2015 | ラブリーデイ | ステファノス | イスラボニータ |
2016 | モーリス | リアルスティール | ステファノス |
2017 | キタサンブラック | サトノクラウン | レインボーライン |
2018 | レイデオロ | サングレーザー | キセキ |
2019 | アーモンドアイ | ダノンプレミアム | アエロリット |
2020 | アーモンドアイ | フィエールマン | クロノジェネシス |
2021 | エフフォーリア | コントレイル | グランアレグリア |
1着~3着馬の前走・着順
前走:1着 | 前走:2着 | 前走:3着 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 毎日王冠 | 9 | セントライト記念 | 1 | 宝塚記念 | 2 |
2013 | 毎日王冠 | 2 | 宝塚記念 | 3 | 毎日王冠 | 1 |
2014 | 毎日王冠 | 3 | 宝塚記念 | 9 | セントライト記念 | 1 |
2015 | 京都大賞典 | 1 | 毎日王冠 | 7 | 毎日王冠 | 3 |
2016 | 札幌記念 | 2 | 安田記念 | 11 | オールカマー | 2 |
2017 | 宝塚記念 | 9 | 宝塚記念 | 1 | 宝塚記念 | 5 |
2018 | オールカマー | 1 | 札幌記念 | 1 | 毎日王冠 | 3 |
2019 | 安田記念 | 3 | 安田記念 | 16 | 毎日王冠 | 2 |
2020 | 安田記念 | 2 | 天皇賞(春) | 1 | 宝塚記念 | 1 |
2021 | 日本ダービー | 2 | 大阪杯 | 3 | 安田記念 | 2 |
1着~3着馬の種牡馬
1着:種牡馬 | 2着:種牡馬 | 3着:種牡馬 | |
---|---|---|---|
2012 | King's Best | ステイゴールド | キングカメハメハ |
2013 | ハーツクライ | ディープインパクト | King's Best |
2014 | ディープインパクト | ディープインパクト | フジキセキ |
2015 | キングカメハメハ | ディープインパクト | フジキセキ |
2016 | スクリーンヒーロー | ディープインパクト | ディープインパクト |
2017 | ブラックタイド | Marju | ステイゴールド |
2018 | キングカメハメハ | ディープインパクト | ルーラーシップ |
2019 | ロードカナロア | ディープインパクト | クロフネ |
2020 | ロードカナロア | ディープインパクト | Bago |
2021 | エピファネイア | ディープインパクト | ディープインパクト |
1着~3着馬の騎手
1着:騎手 | 2着:騎手 | 3着:騎手 | |
---|---|---|---|
2012 | M.デム | 蛯名正義 | メンディ |
2013 | 福永祐一 | 岩田康誠 | M.デム |
2014 | 北村宏司 | 戸崎圭太 | ルメール |
2015 | 浜中俊 | 戸崎圭太 | 蛯名正義 |
2016 | ムーア | M.デム | 川田将雅 |
2017 | 武豊 | M.デム | 岩田康誠 |
2018 | ルメール | モレイラ | 川田将雅 |
2019 | ルメール | 川田将雅 | 戸崎圭太 |
2020 | ルメール | 福永祐一 | 北村友一 |
2021 | 横山武史 | 福永祐一 | ルメール |
枠順別馬券内率
10年/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単 | 5.9% | 5.6% | 5.6% | 21.1% | 5.0% | 5.3% | 4.2% | 0.0% |
連 | 23.5% | 11.1% | 5.6% | 21.1% | 20.0% | 10.5% | 12.5% | 0.0% |
複 | 23.5% | 11.1% | 22.2% | 26.3% | 25.0% | 15.8% | 20.8% | 8.0% |
人気別馬券内率
10年/人気 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単 | 50% | 10% | 10% | 0% | 30% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
連 | 80% | 30% | 20% | 10% | 40% | 0% | 10% | 0% | 0% | 10% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
複 | 90% | 60% | 30% | 10% | 40% | 40% | 10% | 0% | 0% | 10% | 0% | 0% | 10% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
年齢別馬券内率
10年/歳 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|
単 | 6.5% | 12.2% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
連 | 19.6% | 18.4% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
複 | 28.3% | 26.5% | 3.3% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
レース結果 -Result-
1000m57秒6の奇策をうった逃げ馬を捕らえた3歳馬イクイノックスが初となるGⅠ制覇を古馬初挑戦の大舞台で飾った。
3歳世代から皐月・ダービーは2着ながら素質ではNo1評価を受けていたイクイノックスや皐月賞ジオグリフ、キャリア1戦で共同通信杯を制したダノンベルーガ、古馬からはダービー馬シャフリヤールや、ドバイターフを制したパンサラッサに、札幌記念で再び初GⅠ制覇へ勢いをつけていたジャックドールとタレントがそろった天皇賞秋。
木村哲也調教師が「天才」と評する馬。それがイクイノックスです。素質を評価される中、春のクラシックで結果に恵まれなかっただけに、秋の緒戦でGⅠを制し安心したファンも多いいだろう。
東スポ杯から直行となった皐月賞。皐月賞の走りが認めら1番人気で迎えたダービー。どちらも合格点のレース内容ではなかったが、求める結果には届かずじまいだった。
このレースで勝利を手にしたイクイノックス。期待度で言えば、次走のJCもしくは有馬記念や来年以降のGⅠレース、でるところ全てで1番人気で推されるだろう。つまりか次の日本競馬の主役だ。
その立場でどんな結果を残すせるか?数少ない馬にしか与えられない挑戦権を、この勝利で得たと言えるのではないか。
パドック
ジャックドールとジオグリフ。この2頭は馬体を大きく見せていたのに対し、イクイノックスはどこか細さを感じる馬体だった。
ベストターンドアウト賞はカラテが受賞した。
有力馬紹介(出走予定馬)
イクイノックス 牡3
基本情報(血統・前走成績等)
キタサンブラック | ブラックタイド |
---|---|
シュガーハート | |
シャトーブランシュ | キングヘイロー |
ブランシェリー |
調教師 | 美浦 木村哲也 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング |
通算成績 | 4戦2勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022ダービー・皐月賞2着) |
前走 | 5/29 日本ダービー 2着 |
次走 |
10/30 天皇賞秋 |
レース前コメント
イクイノックス(木村哲也)
Q,皐月・ダービーを今一度思い返すといかがですか?
(神妙な様子)まずはイクイノックスに申し訳なかった。ファン、ルメールさんはじめ関係者の方々へ申し訳なかったと言う気持ちは気持ち。一方で、勝ったドゥデュースとその関係者への敬意も持っている。
Q,天皇賞秋へ回った経緯。
1歳馬からみているが、競馬のパフォーマンスに比して、体は丈夫でないことを抱えていた。3000mのGⅠを走らせるには、当然勝つための調教を強いなければいけない。その結果に対し、支払わないといけない代償が現時点で大きすぎると思った。そういったリスクといろんなことを天秤にかけると、2000mの天皇賞秋をスタートにしたいと提案させていただいた。
Q,夏どのように過ごした?
福島のノーザンファームへ移動。元気になってからトレーニングを始めてもらい、40日前に厩舎へ戻した。
Q,春と比べ変わった点は?
数字的にガラッとという訳ではないが、背が伸び骨格が大きくなった
Q,精神面では?
どの部分を精神面というのか分からないが、もともと不満・足りないと思うことはないため、いつもと変わらず頑張っている。
Q,先週の追切でルメール騎手は何と言っていた。
問題ないと言っていた。
Q,最終調整の3頭合わせでは何と指示。
いつも通りのうちの追切とスタッフに指示をした。
Q,いつもどおりきている?
はい。
Q,十分に仕上がったと言う状況ですか?
この後の推移を見てからでないと分からないが、今の所はそうです
Q,皐月賞・ダービーともに大外だったが?今回はさすがに勘弁?
決められたルールの中で競馬をさせていただいているので、そういうことは言えない。大外でもしっかりファンの気持ちに添えるような体調で持ってかないといけないと思う。枠に関係なく、そこはしっかりやっていかないといけない。
Q.距離2000mについて
問題ないと思っている。
Q.本番はどんなレースを期待?
ルメールさんがやり切ったと言えるレース。ファンの皆さんに日曜日の午後楽しんでもらえるように。
Q,自信はおありですか?
自信、、どうですかね、、。(考え込む様子)
自信がないというわけではない、とにかくその時点で最善手をうてる調教を日曜まで続けていく。淡々と積み重ねていく。厩舎でやれることを。その約束ですかね。
Q,3歳馬でワンツーということもありますね?
全力で仕事に取り組むことは約束した。ただ、競馬は厳しい世界。勝負の世界で少しでも良い成果を上げるように、その時点でできることを積み重ねていく。
Q,ファンに向けてアピールを。
そうですね、、、ダービーに関して言えば、2頭にとっては1番良い着順ではなかったので悔しい気持ちがある。
本馬場入場する時、2頭が紹介された時の競馬場での大声援は、本当に感激したというか、苦しい中仕事をしてきて、結果は出なかったが、報われた瞬間だった。僕自身声援頂いたことでもっと頑張ろうと誓う瞬間だった。スタッフもそういっていた。私のキャリアを通じて恩返ししていきたい気持ち。
小中学生のお子さんから手紙をもらうことが多くなった。そういうこともあり、会見で言葉を選ぶようになったんですが、そういった方々へも気持ちを答えたい。喜んでもらいたい。日曜日までまだあるが、その時点その時点で最善手を打って、日曜日を楽しんでもらいたい。
Q,本日の調教を終えて
春と違いは、ルメールさんが当該週の追切に乗るか乗らないかの違いだと思う。(2頭ではなく3頭併せにしたことについては)併せ馬はお互いの呼吸が大事。毎回仕事をしていないと呼吸を合わせることが出来ない。今回はうちの厩舎のスタッフが追切をしたので3頭合わせにした。
ジオグリフ 牡3
基本情報(血統・前走成績等)
ドレフォン | Gio Ponti |
---|---|
Eltimaas | |
アロマティコ | キングカメハメハ |
ナスカ |
調教師 | 美浦 木村哲也 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 6戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ皐月賞 |
前走 | 5/29 日本ダービー 7着 |
次走 |
10/30 天皇賞秋 |
勝ち鞍・2022年成績
2歳時に札幌2歳Sを圧勝し早い段階から注目をされていたジオグリフ。朝日杯ではペースについていけず5着に敗れるも、共同通信杯でたてなおり、GⅠ皐月賞では雨を含んだやや重めな馬場もこなし優勝した。ダービー7着の敗戦から距離は2000mの方があっている。JC・有馬を見据えず、ここを取りたい気持ちは強いだろう。ダービー後、右前脚の第1指骨骨折が判明するも7月半ばにはノーザンファーム天栄で調教を再開している。同厩馬イクイノックスより数日早く帰厩し、9月29日から美浦での調教が行われている。
レース前コメント
Q.追切での調教師からの指示
皐月・ダービーと同じく2頭合わせ。
馬の様子を見てどれだけ伸ばすかは任せると言われた。
Q.跨った感触。ジオグリフについて。
バランスの良さ感じた。全体的にボリュームアップしている。
走らせてからの身のこなしも良く。良い夏を越せた。
相変わらずのどはなっていたが、息遣い自体は問題ない。
もともと完成度高い(注文がない馬)。良い形で成長できている。
Q.馬の良さは?
操縦性が高い。上手に走れる馬な所。
スタートが不安定だが。ここ2回は上手に出れている。
それ以外は難しい所はない。
Q.ダービー振り返って。やはり距離?
距離だとは断定できない。自分も上手く乗れなかった。
取りたいポジションをとれず息を入れられなかった。
最後に伸びを欠いたのはそのせいもあったのかも。
Q,中距離を選んだのは妥当?
2000mの皐月を勝っている馬。
血統的にもドレフォンは短い距離で成績を出しているので
Q,相手関係
非常にレベルの高い馬がそろった。
Q,ジオクリフの強み
(2000mに)距離適性、コンディションが良い。
成長過渡期でもバランスよく成長できている。
Q,東京2000mのポイント
スタート後、すぐにコーナーが来る。
(今回くらいの頭数なら大きな不利にはならないと思うが)良いスタートを切るのは大事。
力は発揮しやすいコース。
地力が問われるコース。その点はこの馬は問題ない。
Q.今回逃げ馬はいるが。ペースが流れるのはジオグリフにとって、、?
上手に走れる馬なので問題ない。
好走条件が限られる馬ではないので気にしていない。
Q,時計勝負になっても?
だと思いますけどね(少し笑いながら)
キャリアも短い馬だし走らせてみないと分からないが期待している。
Q,ファンにメッセージ
心身ともにフレッシュで素晴らしい動き。僕自身さらに楽みな気持ちが増えた。ダービーはああいう結果になってしまったので、今回は力をあるところを見せたい。
レース前コメント
ジオグリフ(木村哲也)
Q,有力馬2頭を送り出す気持ち。
重圧はあるが2頭の調教に携わることができていることは幸せ。関係者やファンの声も届いている。
Q,皐月とダービーを振り返って
皐月賞は全ての運を引き付けることが出来た。彼の実力を発揮できた。ダービーでは運がなかった。収めたいポジションに収められなかった。根本的な距離うんぬんより、道中のロスがあったのかなと思う。それでも最後まで走りぬいてくれて、感謝の気持ち。
Q,天皇賞秋を選んで経緯。
1800m、2000mで強い勝ち方をしているため提案した。
Q,夏はどのように過ごした?
福島のノーザンファームへ移動し疲れをとった。馬に元気が出てきた状態から負荷をかけた。レース40日前に厩舎へ来た。
Q,夏を越えて成長した点
良い意味で変わっていない。体が立派になって帰ってきた。大幅プラス数字で帰ってきた。
Q,体重は500キロ台?
今現在は500キロ台です。
Q,併せ馬で福永騎手にどんな指示をだした?
皐月賞の際と同じようなレベルで持ってきたつもり。福永さんにのってもらい、どう感じたかをお聞きしたかったのでそれを聞いた。
Q,今日の最終調整はどうだった?
春の2戦と同じ雰囲気で持ってこれたと思っている。
Q,予定通り来ている?
はい、予定通り
Q,福永騎手は成長を感じていると言っていたがどう思う。
はい、私もその考えにずれはないと思う。
Q,相手関係を観てどう感じる?
出走馬リストを観たくない気持ちになる。
Q,2000mはジオグリフにとってどういった所がポイント?
福永さんがやりたいような、操作性をたもち、それが機動力としてエネルギー保った状態で、行きたいポジションをとれる。それをできるように良い管理をしたい。そっから最後ゴール板まで走り切れるように、体力のベースをつくるのが厩舎の仕事。
Q,現時点で古馬相手にやれる気持ちはどの程度ある?
答えるの難しいが、現時点でもっているもの最大限に引き出せるようにして、素晴らしいキャリアの先輩の馬たちに胸を借りて、ファンの皆さんに喜んでもらえるような足をつかえるようにもってきたい。
Q,福永さんにどんなレースをしてほしい
注文はない。終わったとき福永さんがやり切ったと思えるような体調にしていきたい。ファンの皆さんに楽しんで頂けるような役を担いたい。そのように体調に持っていきたい。
Q,ファンも期待している。
期待に応えるように毎日仕事をしている。今秋もいつも以上に頑張りたい。
Q,天栄へのリクエスト
ダービー後、私から特段リクエストはしなかった。仕事投げていると言うことではなくて(笑)。多く管理馬を任かせていただいているので、言わなくても分かっている。いつものフィードバック(疲れがたまっている部分、見た目、歩様など)はした。
Q,天栄から帰ってきて。
元気いっぱいで帰ってきてくれた。
Q,金曜日に坂路2本にした理由は?
(沈黙、、)よく見てらっしゃるので感動している。
坂路2本を上ることが、負荷をかけているということになるか、僕自身答えになっていないため、まだ明確に回答できない。ジオグリフに限らずそういう試行錯誤はしている。答えられるようになるに2,3年待ってほしい。始めた意図としては、(競馬に限らず)同じことをやっていたら成績は落ちるし、業績は上がらないと一般的に言う。僕自身もそれに共感している。
(好成績を保つための)安全策というわけではないが、ヒヤヒヤドキドキしながらも、そういうことをやっていかないといけないと思うのが、もともとの発想。きっかけです。坂路一本でも良い動きはしているが、エネルギーもあるのでチャレンジした。
Q,帰厩後どこに重点を置いて調教した。
合っているかどうかは分からないですが、管理馬がいてスタッフがいて、うちの厩舎はこういう方針でやっていくという大枠があると思う。人も馬もその枠の中に入れながらやってくということ。
どの馬もそうだが、帰ってきて、美浦の生活・環境に慣れる(気持ち・食欲など)のに苦労する。
ポタジェ 牡5
基本情報(血統・前走成績等)
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
---|---|
ウインドインハーヘア | |
ジンジャーパンチ | Awesome Again |
Nappelon |
調教師 | 栗東 友道康夫 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 金子真人HD |
通算成績 | 16戦6勝 |
主な勝ち鞍 | 2022 大阪杯 |
前走 | 6/26 宝塚記念 11着 |
次走 |
10/9 毎日王冠 |
勝ち鞍・2022年成績
昨年までは毎日王冠3着・新潟記念2着などGⅡ・Ⅲで好走止まりだったポタジェだが、今年春のGⅠ大阪杯で、1人気エフフォーリアが大敗する中、レイパパレ・アリーヴォとの大接戦を制しGⅠウィナーとなった。以降は、宝塚記念11着・毎日王冠6着と成績が振るわず、メンバーの中では格下が否めないが、馬場・コース問わずに力を出し切れるため見切るのも早い。数少ない金子真人氏の勝負服を背負うディープインパクト産駒となると応援をせずにはいられない存在だ。
ジャックドール 牡4
基本情報(血統・前走成績等)
モーリス | スクリーンヒーロー |
---|---|
メジロフランシス | |
ラヴァリーノ | Unbridled's Song |
Sous Entendu |
調教師 | 栗東 藤原健一 |
---|---|
生産者 | クラウン日高牧場 |
馬主 | 前原敏行 |
通算成績 | 11戦7勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 大阪杯5着) |
前走 | 8/21 札幌記念 1着 |
次走 |
10/30 天皇賞秋 |
勝ち鞍・2022年成績
昨年9月の1勝クラスから今年3月のGⅡ金鯱賞まで破竹の5連勝。GⅠ大阪杯ではGⅠ初出走ながら2番人気に推された。これまでプリンシパルSと大阪杯で5着に敗れたが、現時点で掲示板を外したことはない。夏の札幌記念ではソダシやパンサラッサとの対決を制し勢いに乗っている。これまでモーリス産駒は東京G1を制したことがなく、血統面での相性が心配だが、ジャックドール自身は白富士SとウェルカムSで東京コースで2勝を挙げている。おそらく札幌記念のように、パンサラッサとジャックドールがレースを引っ張る展開になるだろう。
シャフリヤール 牡4
基本情報(血統・前走成績等)
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
---|---|
ウインドインハーヘア | |
ドバイマジェスティ | Essence of Dubai |
Great Majesty |
調教師 | 栗東 藤原英昭 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 8戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
2021日本ダービー |
前走 | 6/16 プリンスオブウェールズ 4着 |
次走 |
未定 |
勝ち鞍・2022年成績
昨年日本ダービーを制したシャフリヤールは今年上半期は海外への挑戦をしていた。3月のGⅠドバイシーマクラシックを勝利。BCターフ勝ち馬ユビアーや今年8月にKGⅥ&QEⅡを制したパイルドライバーなどを相手に、日本ダービー馬としては初となる海外GⅠ制覇となった。6月には日本馬が一度も勝利したことがないロイヤルアスコット開催へ参戦。G1プリンスオブウェールズに出走するも馬場に対応できず4着(出走馬5頭)に敗れた。9月半ばより栗東・藤原英昭厩舎で調教を再開している。
ダノンベルーガ 牡3
基本情報(血統・前走成績等)
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
---|---|
アイリッシュダンス | |
コーステッド | Tizway |
Malibu Pier |
調教師 | 美浦 堀宣行 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | ダノックス |
通算成績 | 4戦2勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (GⅢ共同通信杯1着) |
前走 | 5/29 日本ダービー 4着 |
次走 |
未定 |
勝ち鞍・2022年成績
ダノンベルーガはキャリア1戦でGⅡ共同通信杯に出走し完勝。瞬く間にクラシックの中心的存在となった。このレースが評価され、皐月賞4着後のダービーで1番人気に推される。しかし結果は再び4着。レース内容から大きな不利等はなく、現段階では実力が及ばなかったと評価せざる負えない。ただ、ハーツクライ産駒で500キロ超える大型馬。夏を越え馬自身がさらに成長していれば、当然秋GⅠでは勝ちを狙える存在だろう。同世代のイクイノックス・ジオグリフよりも2週間ほど早く美浦・堀厩舎へ帰厩。調教を再開している。
パンサラッサ 牡5
基本情報(血統・前走成績等)
ロードカナロア | キングカメハメハ |
---|---|
レディブラッサム | |
ミスペンバリー | モンジュー |
Stitching |
調教師 | 栗東 矢作芳人 |
---|---|
生産者 | 木村秀則 |
馬主 | 広尾レース |
通算成績 | 21戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 ドバイターフ |
前走 | 6/26 宝塚記念 8着 |
次走 |
未定 |
勝ち鞍・2022年成績
パンサラッサはキャリア22戦を経験する5歳馬。デビューから4歳半ばまではハイライトと呼べる成果を挙げられず、一度はダートレースに出走した経験がある馬だ。しかし昨年の4歳秋より、控える競馬から逃げの競馬へ変更。吉田豊騎手と出会い転機を迎えた。今年中山記念を制すると、ドバイターフではデットーリ騎手騎乗のロードノースと同着優勝で世界から脚光を浴びる存在となった。それ以降、レースでは楽に逃がしてもらえない苦しい状況の中、それでも札幌記念2着など成績を残している。天皇賞秋を逃げ切る馬は長く表れていないが、それでもパンサラッサは世界を獲った得意の逃げで、その壁に真っ向勝負を挑むだろう。
参考レース一覧(日程・結果)
4月3日 GⅠ大阪杯
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 差 | 人 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ポタジェ | 吉田隼 | 01:58.4 | 8 | |
2 | レイパパレ | 川田 | 01:58.5 | クビ | 3 |
3 | アリーヴォ | 武豊 | 01:58.5 | ハナ | 7 |
4 | ヒシイグアス | 池添 | 01:58.7 | 1 | 5 |
5 | ジャックドール | 藤岡佑 | 01:58.9 | 1.1/4 | 2 |
5月29日 GⅠ日本ダービー
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 差 | 人 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ドウデュース | 武豊 | 02:21.9 | 3 | |
2 | イクイノックス | ルメール | 02:21.9 | クビ | 2 |
3 | アスクビクターモア | 田辺裕信 | 02:22.2 | 2 | 7 |
4 | ダノンベルーガ | 川田将雅 | 02:22.3 | クビ | 1 |
5 | プラダリア | 池添謙一 | 02:22.8 | 3 | 5 |
6月26日GⅠ宝塚記念
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 差 | 人 |
---|---|---|---|---|---|
1 | タイトルホルダー | 横山和生 | 02:09.7 | 2 | |
2 | ヒシイグアス | レーン | 02:10.0 | 2 | 5 |
3 | デアリングタクト | 松山弘平 | 02:10.3 | 2 | 4 |
4 | ディープボンド | 和田竜二 | 02:10.3 | ハナ | 3 |
5 | マイネルファンロン | M.デム | 02:10.6 | 1.3/4 | 14 |
8月21日 GⅡ札幌記念
位 | 馬名 | 騎手 | タイム | 差 | 人 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ジャックドール | 藤岡佑介 | 02:01.2 | 3 | |
2 | パンサラッサ | 吉田豊 | 02:01.2 | クビ | 2 |
3 | ウインマリリン | 松岡正海 | 02:01.4 | 1.1/2 | 5 |
4 | アラタ | 横山武史 | 02:01.5 | クビ | 12 |
5 | ソダシ | 吉田隼人 | 02:01.8 | 1.3/4 | 1 |
10月9日 GⅡ毎日王冠
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 人 |
---|---|---|---|---|
1 | サリオス | 松山 | 01:44.1 | 1 |
2 | ジャスティンカフェ | 福永 | 01:44.2 | 3 |
3 | ダノンザキッド | 戸崎圭 | 01:44.3 | 4 |
4 | レイパパレ | 川田 | 01:44.4 | 2 |
5 | ノースブリッジ | 岩田康 | 01:44.5 | 5 |
6 | ポタジェ | 吉田隼 | 01:44.6 | 7 |
7 | キングストンボーイ | ルメー | 01:44.8 | 8 |
8 | キングオブコージ | 横山武 | 01:45.2 | 9 |
9 | ハッピーアワー | 川又 | 01:45.8 | 10 |
10 | レッドベルオーブ | 幸 | 01:46.2 | 6 |
9月25日 GⅡオールカマー
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 人 |
---|---|---|---|---|
1 | ジェラルディーナ | 横山武 | 02:12.7 | 5 |
2 | ロバートソンキー | 伊藤 | 02:12.9 | 6 |
3 | ウインキートス | 松岡 | 02:13.1 | 7 |
4 | バビット | 横山典 | 02:13.2 | 9 |
5 | テーオーロイヤル | 菱田 | 02:13.5 | 4 |
10月10日 GⅡ京都大賞典
着 | 馬名 | 騎手 | タイム | 人 |
---|---|---|---|---|
1 | ヴェラアズール | 松山 | 02:24.3 | 2 |
2 | ボッケリーニ | 浜中 | 02:24.7 | 1 |
3 | ウインマイティー | 和田竜 | 02:24.9 | 3 |
4 | ヒンドゥタイムズ | 団野 | 02:25.0 | 5 |
5 | ディアスティマ | 北村友 | 02:25.1 | 9 |
勝ち鞍・2022年成績
春クラシックは皐月賞・ダービーともに2着に惜敗。しかし日本ダービーでは勝ち馬を越える上り最速33.6のタイムを記録、僅かキャリア4戦と言う面でも、今後の期待は大きい。9月30日に美浦木村哲也厩舎に帰厩、10月2日から坂路調教が行われている。秋古馬3冠路線を進むのか、その中からレースを選んで出走するのか、現時点では未定だが出走となれば1,2番人気を争う存在だ。