日本競馬2022 主要レース・有力馬を総まとめ!
◆◆ この記事に書かれている情報 ◆◆
2022年日本競馬のレース日程や有力馬についてまとめています。さらに細かい情報はを知りたい場合は、当ページの各所に添付されているリンクで、他のページでジャンプしてください。当ページを軸として、カテゴリ別で数多くの記事を読むことができますご覧いただけたら幸いです。
【目次】
今後の日程
6/26 阪神芝2200 |
GⅠ宝塚記念 |
8/21 札幌芝2000 |
GⅡ札幌記念 |
9/25 中京2200m |
神戸新聞杯 |
9/15 中山2200m |
セントライト記念 |
9/25 中山2200 |
GⅡオールカマー |
10/9 東京芝1800 |
GⅡ毎日王冠 |
10/23 阪神3000m |
GⅠ菊花賞 |
10/30 東京芝2000 |
GⅠ天皇賞(秋) |
11/6 東京芝2500 |
GⅡアルゼンチン共和国杯 |
11/27 東京芝2400 |
GⅠジャパンカップ |
12/25 中山芝2500 |
GⅠ有馬記念 |
7月24日 中京1600m |
GⅢ中京記念 |
8月14日 新潟1600m |
GⅢ関屋記念 |
9月11日 中山1600m |
GⅢ京成杯AH |
10月9日 東京1800m |
GⅡ毎日王冠 |
10月22日 東京1600m |
GⅡ富士S |
10月29日 阪神1400m |
GⅡスワンS |
11月20日 阪神1600m |
GⅠマイルCS |
12月24日 阪神1400m |
GⅡ阪神C |
6/13 札幌芝1200m |
GⅢ函館スプリントS |
7/4 小倉芝1200m |
GⅢCBC賞 |
8/22 小倉芝1200m |
GⅢ北九州記念 |
8/29 札幌芝1200m |
GⅢキーンランドカップ |
9/12 中京芝1200m |
GⅡセントウルS |
10/2 中京芝1200m |
GⅠスプリンターズS |
11/27 阪神芝1200m |
GⅢ京阪杯 |
7/31 札幌1800m |
GⅢ クイーンS |
9/10 中山2000m |
GⅢ紫苑ステークス |
9/10 中京1800m |
GⅡローズステークス |
10/15 東京1800m |
GⅡ府中牝馬ステークス |
10/16 阪神2000m |
GⅠ秋華賞 |
11/13 阪神2200m |
エリザベス女王杯 |
6/19 東京ダ160m |
GⅢ ユニコーンS |
7/10 小倉ダ1700m |
GⅢ プロキオンS |
8/7 新潟ダ1800m |
GⅢ レパードS |
8/7 札幌ダ1700m |
GⅢ エルムS |
10/1 中京ダ1900m |
GⅢ シリウスS |
11/6 阪神ダ1800m |
GⅢ みやこS |
11/12 東京ダ1600m |
GⅢ武蔵野S |
12/4 中京ダ1800m |
GⅠチャンピオンズC |
6/29大井右2000m |
JpnⅠ帝王賞 |
7/13 大井右2000m |
JpnⅠジャパンダートダービー |
10/10 盛岡左1600m |
JpnⅠ南部杯 |
11/3 盛岡左2000m |
JpnⅠJBCクラシック |
11/3 盛岡左2000m |
JpnⅠJBCスプリント |
11/3 盛岡左1200m |
JpnⅠJBCレディスクラシック |
12/29 大井右2000m |
JpnⅠ東京大賞典 |
2022年の日本競馬を彩るトップホースたち!
中~長距離路線
◆◆勢力図・見どころ紹介◆◆
昨年3歳ながら大人馬相手に天皇賞秋・有馬記念を制したエフフォーリア。彼の1強時代到来と考えられていた。しかし、エフフォーリアが今年初戦大阪杯でまさかの大敗により、時代は一気に混戦へと変貌した。ライバルが苦境のさなか、ドバイGⅠを制した同世代のダービー馬シャフリヤールをはじめ、逃げたら敵なしのタイトルホルダーや大阪杯で悲願のGⅠ制覇のポタジェ、そして新たな3歳世代の頂点ドウデュースやイクイノックスにダノンベルーガ。王者なき時代の頂点へ君臨するのは果たしてどの馬なのか?
エフフォーリア 牡4
エピファネイア | シンボリクリスエス |
---|---|
シーザリオ | |
ケイティーズハート | ハーツクライ |
ケイティーズファースト |
調教師 | 美浦 鹿戸雄一 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キャロットファーム |
通算成績 | 9戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2021皐月賞 〃 天皇賞秋 〃 有馬記念 |
前走 | 6/26 宝塚記念 6着 |
次走 |
10/30 天皇賞秋 |
年度代表馬の失脚。春GⅠ2連敗に昨年の面影は消える。
今年初戦として迎えた4月3日大阪杯、キャリア初めてとなる大敗を喫した。敗因は明らかにならず、不安を抱えたまま迎えた6月26日宝塚記念でも、1番人気に推されながら6着に大敗。3歳にして年度代表馬にまで上り詰めたエフフォーリアは、4歳にしてスランプに陥っている。
敗因はコースか?血統か?それとも、、?
重要なのは敗因。単に阪神競馬場を苦手としているだけなら不幸中の幸いだが、ここ2戦の負け方を見ると、「競走馬としての峠を越えてしまったのではないか?」そんな不安を感じずにはならない。
エフフォーリアの父エピファネイアは初年度から3冠牝馬を輩出するなど目覚ましい活躍で、種牡馬としてはもちろん、GⅠ1勝にとどまった現役時代の走りも再評価されている。しかし4歳以降でGⅠを制した馬はでていない。エフフォーリアも産駒特有の3歳がピークの馬だったのだろうか?
今秋、復活の物語を歩むことはできるか!?
昨年は皐月賞制覇、ダービー2着の後、天皇賞秋と有馬記念を制覇。ほぼ完ぺきなキャリアを築いただけに、今年の上半期は間違えなく失敗だ。この敗戦を秋まで引きずらなければ良いが、はたしてどうなるのか?得意の舞台である東京・中山へ主戦場が移される秋競馬で巻き返しを期待したい。
(更新 6月27日)
シャフリヤール 牡4
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
---|---|
ウインドインハーヘア | |
ドバイマジェスティ | Essence of Dubai |
Great Majesty |
調教師 | 栗東 藤原英昭 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 8戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
2021日本ダービー |
前走 | 6/16 プリンスオブウェールズ 4着 |
次走 |
未定 |
ダービー馬が世界でGⅠ制覇!!
昨年の日本ダービーを制したシャフリヤールは、今年初戦であるドバイGⅠのドバイシーマクラシックを見事優勝した。実を言うとこの1勝はとても大きい。というのも。ダービー馬が4歳以降にGⅠを制した例は意外にも少なく、ここ20年で3冠馬を除けばシャフリヤールと他4頭しかいないからだ。(4月1日)
英遠征では厳しい現実をまえに屈する
ドバイで勢いをつけたシャフリヤールは英国GⅠプリンスオブウェールズへ挑戦した。このレースは、英国王室が主催する世界的イベントであるロイヤルアスコット開催2日目のメインレースで、毎年、欧州の芝中距離のトップホースが集まる。
勝利が期待されたシャフリヤールだが海外遠征の厳しさをまざまざと見せつけられる結果となった。日本で急坂と言われる中山競馬場の約5倍。最大20mの高低差があるアスコット競馬場を前に、シャフリヤールは本来の走りが出来ず、5頭中4着に終わった。
無事帰国。秋の府中でGⅠ3勝目を目指す!
イギリス遠征から無事帰国したシャフリヤール。幸いケガはなく休養に入った。秋は現時点では国内専念の予定。ダービーと同じ府中が舞台のGⅠ天皇賞秋とジャパンカップが狙いだろう。府中が舞台であれば、世代NO1の瞬発力を誇るシャフリヤールは、おそらく最有力になるだろう。
ステラヴェローチェ牡4
バゴ | Nashwan |
---|---|
Moonlight's Box | |
オーマイベイビー | ディープインパクト |
オールザウェイベイビー |
調教師 | 栗東 須貝尚介 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 大野照旺 |
通算成績 | 11戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2021ダービー・皐月賞3着 2020朝日杯2着) |
前走 | 3/26 ドバイシーマC 9着 |
次走 |
未定 |
GⅠに届きそうで届かない、歯痒い状況を打破するのはいつだ!?
2歳時より素質の高さを評価されるステラヴェローチェ。しかし、実績は思うようについてきていないのが現状だ。昨年はクラシックから暮れのグランプリと皆勤するも、目標の金メダルには一歩届かなっかった(皐月賞・ダービー3着、菊花賞、有馬記念4着)。4歳になる2022年は何としてもGⅠ馬の称号を奪取したい。
日本競馬でも実績有のバゴ産駒!悪天候・不良馬場にはもってこい!
ステラヴェローチェは欧州馬バゴの産駒。重いタフな馬場をものともしないのが強みである反面、軽い馬塲では、(それなりに脚を使えるものの)瞬発力でどうしても劣ってしまう。条件さえ一致すれば間違いなくGⅠでも勝ち負けの逸材なのだが、その日はいつになるのだろうか?脚光を浴びる日が待ち遠しい。
ドバイで掲示板を外す惨敗。立て直して秋を目指す
2022年初戦はGⅡ日経新春杯で2着。やはり確実に勝利したい所で勝ちきれなかった。2戦目となるドバイシーマクラシックでは9着に惨敗。キャリア11戦目で初めて掲示板を外し、上半期は良いと所を見せることが出来なかった。当初は宝塚記念への出走が期待されたが、状態が上向かなかったのか出走見送りとなったのは残念だ。2歳時から活躍をしている馬だけありファンの多い馬。GⅠを制覇する姿を観たい人も多いだろう。状態を戻して秋にはターフで復活してほしいところだ。
イクイノックス 牡3
キタサンブラック | ブラックタイド |
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シュガーハート | |
シャトーブランシュ | キングヘイロー |
ブランシェリー |
調教師 | 美浦 木村哲也 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング |
通算成績 | 4戦2勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022ダービー・皐月賞2着) |
前走 | 5/29 日本ダービー 2着 |
次走 |
10/30 天皇賞秋 |
話題を呼んだ「東スポ杯⇒皐月賞」のローテ
昨年の11月に東スポ杯2歳Sを完勝。そこから皐月賞へ、直行のローテを選択し話題となったイクイノックス。5カ月ぶりのぶっつけ本番でも2着に好走した。次走の日本ダービーでも2着。レース慣れが足りなかったか、春クラシックは惜しいレースが続いたが、実力に疑いの余地はない。秋こそは、GⅠでの圧勝劇が観れるのではないだろうか。
悩ましい秋のローテ。阪神3000mか?実績ある古馬との直接対決か?
秋は確実にGⅠを勝利したいイクイノックスだが、次走は未だ決まっておらず、その選択が注目されている。考えられるのは2つ。1つはクラシック3冠目菊花賞への挑戦。もう一つは秋の古馬3冠である天皇賞秋やジャパンカップへの挑戦だ。
菊花賞は今年までは阪神開催。春の2冠は連続2着に敗れただけあり3冠目は奪取したいものだが、阪神3000mという癖のあるコースには考えてしまう。もちろん秋の古馬3冠も過酷な戦いは避けられない。陣営はどちらを選択するのか?目が離せない。
タイトルホルダー 牡4
ドゥラメンテ | キングカメハメハ |
---|---|
アドマイアグルーヴ | |
メーヴェ | Motivator |
Top Table |
調教師 | 栗田徹 |
---|---|
生産者 | 岡田スタッド |
馬主 | 山田弘 |
通算成績 | 12戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 宝塚記念 2022 天皇賞春 2021 菊花賞 |
前走 | 6/26 宝塚記念 1着 |
次走 |
10/2 凱旋門賞 |
伏兵から一転。今秋、日本を背負い凱旋門賞へ!!
昨年菊花賞を制したものの、有馬記念では5着に敗れたタイトルホルダー。その結果から年初までは伏兵扱いだったものの、いざ上半期を終えてみたら、これは恐れ入った。
伝統の長距離戦、GⅠ天皇賞春を勝利してステイヤーとしての地位を確立したかと思えば、なんと1000mも短い春のグランプリGⅠ宝塚記念でレコード勝利。エフフォーリアやデアリングタクトなどトップホース相手にしたうえで完勝だった。
宝塚記念勝利直後、陣営より凱旋門賞への出走が発表。この春にあげた実績ならば「日本競馬を背負って」という表現にだって見劣りはしない。間違いなく日本を代表するサラブレットと言って問題ないだろう。
尽きることないスタミナ。宝塚では驚異のレコードV
宝塚記念はパンサラッサ、アフリカンゴールド、ディープボンドなど、先行馬が多く1000m57秒台のハイペースとなった。「これは速すぎる」そんな観客の不安を後目に、タイトルホルダーは沈むことなく、むしろ突き抜けた。まさに無尽蔵。いくら前が止まらないといっても、凄すぎる。誰もが息を呑む走りだった。
阪神GⅠ3冠は実力はもちろんだが、菊花賞が阪神で開催されたからこそ生まれた。運を味方につけている証明だ。「このスタミ、この強運ならば!」秋への期待は膨らむばかり。ロンシャン2400mだって、雨を含んだ欧州の馬場だって、今のタイトルホルダーなら飛び越えてしまうのではなだろうか?
オーソリティ 牡5
オルフェーヴル | ステイゴールド |
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オリエンタルアート | |
ロザリンド | シンボリクリスエス |
シーザリオ |
調教師 | 美浦 木村哲也 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング |
通算成績 | 13戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2021 JC2着 2022 ドバイシーマC 3着) |
前走 | 6/26 宝塚記念 除外 |
次走 |
未定 骨折休養 |
称号「未完の大器」からの脱却へ。念願のGⅠ制覇なるか!?
昨年のジャパンカップでは年下ダービー馬のシャフリヤールにこそ先着するも、同期の3冠馬コントレイルには適わず、花道を飾らせる2着に終わった。すでに国内GⅡを3勝、GⅠも2,3着の実績があるだけに、もう欲しいのはGⅠ優勝のみだ。
今年初戦はサウジアラビアのネオタームCを勝利。次戦のドバイシーマクラシックではシャフリヤールの3着に健闘した。レースぶりから実力はトップクラスであることは証明済み。GⅠをいつ勝利してもおかしくない状況だ。
宝塚記念で一難あるも、「秋の府中」へ目標は揺るがず
ドバイから帰国後、照準を合わしていた宝塚記念だったが、出走直前に取消となしスタートを切ることが出来なかった。原因は右前肢跛行。簡単に言えば、歩容が正常ではなかったということだ。
後日、精密検査では異常が発見されなかったと発表された。秋への影響は少なそうで一安心。これまでの実績からも阪神よりも、東京の方が向いているのは間違いない。大事に至らなかったことをポジションに捉え、秋こそはターフで輝いてほしいものだ。
安堵から一転、骨折が判明。これで3度目となる苦境を乗り越えられるか
一度は問題無と判断されたものの、後日骨折が判明した。休養期間は未定。7月1日にボルト固定手術が行われ、そちらは無事済んだものの、秋競馬への影響は否めない。これで3度目の骨折。3歳時から毎年発症している。
この苦境を乗り越え、国内GⅠ初制覇の夢をかなえることができるのか?まずは当分の間、復帰まで休養となりそうだ。
デアリングタクト 牝5
エピファネイア | シンボリクリスエス |
---|---|
シーザリオ | |
デアリングバード | キングカメハメハ |
デアリングハート |
調教師 | 栗東 杉山晴紀 |
---|---|
生産者 | 長谷川牧場 |
馬主 | ノルマンディーTR |
通算成績 | 10戦5勝 |
主な勝ち鞍 |
2020 牝馬3冠 |
前走 | 6/26 宝塚記念 3着 |
次走 |
9/25 オールカマー |
怪我から復活!宝塚記念では3着に好走
2020年の3冠牝馬に輝いたデアリングタクト。4歳以降は苦しい時間を過ごしている。昨年のクイーンエリザベス2世Cで3着に敗れた後、右前脚の体部繋靱帯炎で全治9か月の負傷を負ってしまったからだ。
しかし、怪我から復帰した今年は徐々に本来の姿をとりもどしつつある。1年ぶりの復帰戦となった今年のヴィクトリアマイルは6着に健闘。そして、「ここを目指していた」と照準を合わせて臨んだ宝塚記念では、最終直線でディープボンドを捉え切り3着入線。負傷後の衰えへの懸念を払しょくした。
秋のGⅠシーズンでGⅠ4勝目を狙う!
優勝まではとどかなかったものの悲観すべきものではない。ほぼ1年ぶりとなる競馬と考えれば、この2戦の結果は十分な内容だ。
「無事であることが最優先」という考えは間違っていないが、現況をもっとも悔いているのはデアリングタクト自身のはず。あの美しく力強い走りで、秋のGⅠ戦線では、きっとターフを沸かしてくれるはずだ。
ファインルージュ 牝4
キズナ | ディープインパクト |
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キャットクイル | |
パシオンルージュ | ボストンハーバー |
セクシーココナッツ |
調教師 | 美浦 木村哲也 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 六井元一 |
通算成績 | 10戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2021 桜花賞 秋華賞 2着 2022 VM 2着) |
前走 | 6/5 安田記念 5着 |
次走 |
未定 |
桜花賞・秋華賞・VM、GⅠ勝利目前で勝ちきれず。素質十分なキズナ産駒の牝馬ファインルージュ
キャリア9戦で大敗を喫したのはオークスのみ。他は全て掲示板内に好走している。すでにGⅠで2着2回と、能力的にはいつGⅠ制覇してもおかしくない存在だ。
パワー系のキズナ産駒で、切れ味や瞬発力では劣る面があるが、直線の距離や坂の有無に関わらず、どんなレースでも確実に終いは伸びてくる堅実性は魅力だ。ただこの強みが短所でもあり、どのレースでも勝ちきるまでに至らない。
混合GⅠか牝馬路線か、どちらの道も残されているが、数が限られたGⅠを射止めるには「どのレースへ照準を合わせるか?」そういった戦略も重要になるかもしれない。
レイパパレ 牝5
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
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ウインドインハーヘア | |
シェルズレイ | クロフネ |
オイスターチケット |
調教師 |
栗東 高野友和 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キャロットファーム |
通算成績 | 13戦6勝 |
主な勝ち鞍 | 2021 大阪杯 |
前走 | 5/15 VM 15着 |
次走 |
未定 |
昨年の大阪杯でコントレイルを破り大金星を挙げたレイパパレ、その後も宝塚記念や今年の大阪杯で結果をだしGⅠの常連となっているが、今年のヴィクトリアマイルでは大敗を喫してしまった。慣れないマイルへの適応が巧くできなかった事が敗因に考えられるが、この大敗が今後のレースでどう影響するかが不安要素だ。これまでは信頼できるタイプだったレイパパレだが、今年の後半期は馬券的に取り扱いが難しい馬になりそうだ。
ポタジェ 牡5
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
---|---|
ウインドインハーヘア | |
ジンジャーパンチ | Awesome Again |
Nappelon |
調教師 | 栗東 友道康夫 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 金子真人HD |
通算成績 | 16戦6勝 |
主な勝ち鞍 | 2022 大阪杯 |
前走 | 6/26 宝塚記念 11着 |
次走 |
未定 |
今年の大阪杯で見事GⅠ馬の仲間入りを果たしたポタジェ。デビューより芝1800m~2200mのレースのみを選んで出走しているが、その代わり毎回堅実な走りで能力を出しきってくれる。能力的には伏兵扱いには変わりないが、枠や展開、好騎乗などの要素が加われば、再び上位争いへ食い込んでもおかしくなく無視できない。秋は昨年同様に毎日王冠から天皇賞秋へと王道路線を進むとみられる。
ジャックドール 牡5
モーリス | スクリーンヒーロー |
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メジロフランシス | |
ラヴァリーノ | Unbridled's Song |
Sous Entendu |
調教師 | 栗東 藤原健一 |
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生産者 | クラウン日高牧場 |
馬主 | 前原敏行 |
通算成績 | 10戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 大阪杯5着) |
前走 | 4/3 大阪杯 5着 |
次走 |
8/21 札幌記念 |
中京・東京の左回りコースで5連勝し臨んだGⅠ大阪杯。メディアではサイレンススズカの再来と呼ばれるほど注目を浴びたが、結果は5着に敗れてしまった。ただし前半1000m58秒台のハイペースで逃げて5着というのは決して悲観すべき着順でもない。未だ左回り5連勝という記録は継続されており、今年の天皇賞秋では再びメディアを騒がせる存在になるだろう。
ヒシイグアス 牡6
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
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アイリッシュダンス | |
ラリズ | Bernstein |
La Marlene |
調教師 | 美浦 堀宣行 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 阿部雅英 |
通算成績 | 15戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2021 香港C 2着 2022 宝塚記念 2着) |
前走 | 6/26 宝塚記念 2着 |
次走 |
未定 |
2021年初めに中山金杯、中山記念と連勝を重ね、GⅠでも馴染みの存在となったヒシイグアス。しかし。天皇賞秋では7着に敗退するなど、瞬発力重要の日本GⅠではやや劣る印象は否めない。中山が得意なら有馬記念へ行きたいが、残念ながら距離は2000mがベストとみられる。さらに昨年末に香港カップで2着に好走し適性を示したが、コロナで香港遠征が難しい。このように活路が見いだせずにいる状況だ。香港の馬場が合うならば、日本であれば洋芝の札幌記念や悪天候時のレースで期待をしたい。またはオーストラリアの競馬なんかも面白いかもしれない。
マイル路線
◆◆勢力図・見どころ紹介◆◆
女傑グランアレグリアの引退によりトップの座は空席になっている。その候補として最有力なのはシュネルマイスター。しかし、欧州生まれの特殊な血統がゆえ、日本競馬においてトップにたてる素質かは少々疑問と不安が残っている。その隙を狙うのは3歳世代トップのダノンスコーピオンやダート・芝ともに東京1600mでは異常なほど強いカフェファラオ。さらには古豪サリオスや白毛のソダシといった個性派ぞろいの面々だ。かなり能力は拮抗しており、春秋マイルGⅠは大きな盛り上がりを見せるに違いない。
シュネルマイスター 牡4
Kingman | Invincible Spirit |
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Zenda | |
セリエンホルデ | Soldier Hollow |
Saldenehre |
調教師 | 美浦 手塚貴久 |
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生産者 |
ノーザンファーム (ドイツ生まれ) |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 9戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
2021 NHKマイルカップ |
前走 | 6/5 安田記念 2着 |
次走 |
10/2 スプリンターS |
シュネルマイスターの父は欧州のマイル路線で活躍したキングマン。さらに母の血統からはドイツ競馬の名牝系をたどることが出来る超良血馬だ。昨年のNHKマイルカップで3歳マイル王に輝いた勢いのまま、春秋ともに古馬マイルGⅠにも挑戦。いずれも歴戦の古馬へ僅かに届かず惜敗するも、古馬となった今年、間違いなく日本トップクラスのマイラーと言える。今年初戦のドバイターフでは敗因不明の大敗を喫したため、日本へ戻った次回のレースでも負けたら言い訳がつかない。まさに今、シュネルマイスターは「名馬への道の岐路」に立っている状態だ。はたして彼はどんな未来を走るのだろうか?
ソダシ 牝4
クロフネ | フレンチデピュティ |
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ブルーアヴェニュー | |
ブチコ | キングカメハメハ |
シラユキヒメ |
調教師 | 栗東 須貝尚介 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 金子真人HD |
通算成績 | 11戦7勝 |
主な勝ち鞍 |
2020 阪神JF 2021 桜花賞 2022 ヴィクトリアM |
前走 | 5/15 ヴィクトリアM 1着 |
次走 |
8/21 札幌記念 |
日本競馬で生まれた奇跡の白馬ソダシ。白毛馬として史上初めてGⅠレースを勝利し世界中の競馬ファンから注目されている。今年初戦はダートGⅠフェブラリーSへ挑戦し3着に健闘。ダート路線へ転向かと思えば、次戦は牝馬限定の芝GⅠヴィクトリアマイルへ出走し圧勝。GⅠ3勝目を手にした。真っ白で可憐なビジュアルの内側をみると、牝馬ながら荒い気性の持ち主でもあり、必ずレースでは先行し注目を集めている。話題に飽き足らないソダシ。次はどんな話題を提供してくれるのか?唯一無二のアイドルホースからはいっときも目を離せない。
カフェファラオ 牡5
American Pharoah | Pioneerof the Nile |
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Littleprincessemma | |
Mary's Follies | More Than Ready |
Catch the Queen |
調教師 | 美浦 堀宣行 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 西川光一 |
通算成績 | 12戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 フェブラリーS 2021 フェブラリーS |
前走 | 6/16 安田記念 17着 |
次走 |
未定 |
今年のフェブラリーSを制覇し同一GⅠ連覇を達成した。キャリア11戦のうち勝利したのが6回で、それ以外のレースは全て馬券外と、勝ち負けがハッキリと別れるタイプだ。東京1600mが大の得意でこれまで4戦4勝で、いずれも完勝。圧倒的な適性をみせている。この勢いのまま、GⅠ安田記念で初の芝レースへの挑戦を発表。コースの好き嫌いが多いカフェファラオだからこそ実現した挑戦は、はたしてどのような結果を生むのだろうか?
ダノンスコーピオン 牡3
ロードカナロア | キングカメハメハ |
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レディブラッサム | |
レキシールー | Sligo Bay |
Oneexcessivenite |
調教師 | 栗東 安田隆行 |
---|---|
生産者 | ケイアイファーム |
馬主 | ダノックス |
通算成績 | 6戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 NHKマイルC |
前走 | 5/8 NHKマイルC 1着 |
次走 |
未定 |
今年のNHKマイルカップで初GⅠ制覇を成し遂げたダノンスコーピオン。昨年の朝日杯や今年の共同通信杯と負けが続いていたが、崩れたリズムの帳尻がぴったりとかみ合った勝利だった。距離は中距離まで伸ばしても問題ないように思えるが、秋は古馬GⅠマイルチャンピオンシップを目標すると発表がされた。春に無理をせずに休養を取った分、どれだけ秋に大きくなって帰ってくるかに期待がかかる。成長の度合いによれば、一気にマイル界の頂点へ上り詰める可能性もある。それだけの事を成し遂げるポテンシャルは備わっているサラブレッドだ。
サリオス 牡5
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
---|---|
アイリッシュダンス | |
サロミナ | Lomitas |
Saldentigerin |
調教師 | 美浦 堀宣行 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング |
通算成績 | 13戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
2019 朝日杯FS |
前走 | 6/5 安田記念 3着 |
次走 |
未定 |
デビュー時には怪物と呼ばれ2歳王者となったサリオスだが、その翌年は3冠馬コントレイルという大きい壁の陰に隠れ、日の目を浴びることはなかった。マイル路線へ転向後も、完成度が高かった2歳時のようなアドバンテージは感じられず、いち有力馬として善戦止まりのレースが続いている。昨年末に香港マイルで3着に好走するも、今年初戦の高松宮記念では15着。あの頃の輝きを取り戻すことが出来るのか、それともできないのか?ファンが多い馬だけに、再び先頭でゴールする姿を多くの人が待ち望んでいる。
パンサラッサ 牡4
ロードカナロア | キングカメハメハ |
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レディブラッサム | |
ミスペンバリー | モンジュー |
Stitching |
調教師 | 栗東 矢作芳人 |
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生産者 | 木村秀則 |
馬主 | 広尾レース |
通算成績 | 21戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 ドバイターフ |
前走 | 6/26 宝塚記念 8着 |
次走 |
未定 |
4歳ながらすでに20戦のキャリアがあるパンサラッサ。月に2回レースへ出走する時期が続いても動じないタフな体を持っている。当初は数だけで結果が伴っていなかったが、昨年暮れに福島記念で重賞ウィナーの仲間入りを果たすと、今年3月のGⅠドバイターフでは、欧州の一流馬ロードノースと激戦の末、なんと同着優勝に輝いた。一夜にして名馬への変貌を遂げてしまった。いまや「世界のパンサラッサ」とも呼ばれている。日本へ帰国しどのような走りを見せてくれるのか、得意の逃げで日本競馬も沸かしてほしい。
マテンロウオリオン 牡3
ダイワメジャー | サンデーサイレンス |
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スカーレットブーケ | |
パルテノン | キングカメハメハ |
レディパステル |
調教師 | 栗東 昆貢 |
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生産者 | ムラカミファーム |
馬主 | 寺田千代乃 |
通算成績 | 6戦2勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 NHKマイル2着) |
前走 | 5/29 日本ダービー 17着 |
次走 |
未定 |
シンザン記念で重賞を制覇すると、続きニュージーランドトロフィーとNHKマイルカップでは2着。新馬戦よりキャリア5戦全連体と毎回堅実に良い走りができる馬だ。管理する昆貢調教師は個性派とよばれる調教師。「個人馬主・小規模牧場から強い馬を」という魅力的なポリシーの持っている。日本ダービーでは15着の大敗に散ったが、マイルでの力は間違いない。調教師・騎手の影響だろうか、なにか昭和の香りがするマテンロウオリオン。令和の日本競馬、彼が輝くときが来るならば、これこそ競馬のロマンと言えるのではないだろうか。
ソングライン 牝4
キズナ | ディープインパクト |
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キャットクイル | |
ルミナスパレード | シンボリクリスエス |
ルミナスポイント |
調教師 | 栗東 林徹 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 11戦5勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 安田記念 |
前走 | 6/5 安田記念 1着 |
次走 |
9/1セントウルS ⇒ 11/5 BCマイル |
昨年の桜花賞で15着の大敗を喫したものの、それ以降はNHKマイルカップで2着、富士ステークス勝利など着実にキャリアを重ね、マイル路線期待の牝馬となっている。今年のヴィクトリアマイルで初の帝冠が期待されたが5着に敗退。1着ソダシとの差は0.3秒と、GⅠでも活躍できることは証明したものの、国内の芝マイルGⅠは安田記念・マイルチャンピオンシップの残り2つとチャンスは少ない。屈強な牡馬たちを相手にも戦える素質は持っているため、混戦のマイルGⅠをさらに難解にする存在として、競馬を面白くしてくれるだろう。
スプリント路線
◆◆相関・見どころ紹介◆◆
昨年でグランアレグリアやダノンスマッシュの引退、さらには新王者と呼ばれたピクシーナイトが負傷により戦線離脱となった。これにより昨年まで伏兵扱いだった馬へ大きなチャンスが到来している。春の短距離王にはナランフレグが輝いたが、未だ混戦模様は残っている状態だ。秋はまた違った戦いになるとも見られており、マイル路線同様、戦国さながらに新王者の候補が争いを極めている状態だ。
ナランフレグ 牡6
ゴールドアリュール | サンデーサイレンス |
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ニキーヤ | |
ケリーズビューティ | ブライアンズタイム |
ビューティークロス |
調教師 | 美浦 宗像義忠 |
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生産者 | 坂戸節子 |
馬主 | 村木克成 |
通算成績 | 30戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 高松宮記念 |
前走 | 6/5 安田記念 9着 |
次走 |
10/2 スプリンターS |
混戦だった22年春の短距離GⅠ高松宮記念を制したのがナランフレグ。8番人気の穴馬だったため、勝利は偶然とも思われているが、実は出走するレースでは毎回といって良いほど、上りタイム最速をだす堅実な面も持っている。血統はダート寄りの血統で、実際にデビュー半年はダートで走っている。重い馬塲を容易にこなすパワーが売りだ。その反面、序盤からスピードを出せず、後方からのレースとなってしまう弱みもあるが、6歳にしてようやく馬が完成を迎えていた今年は、GⅠ1勝のみに終わらず、あと何個か勝ち星を重ねたいところだ。
レシステンシア 牝6
ダイワメジャー | サンデーサイレンス |
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スカーレットブーケ | |
マラコスタムブラダ | Lizard Island |
Mapul Wells |
調教師 | 栗東 松下武士 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キャロットファーム |
通算成績 | 16戦5勝 |
主な勝ち鞍 |
2019 阪神JF |
前走 | 6/5 安田記念 11着 |
次走 |
休養中 (左第1指骨剥離骨折) |
これまでGⅠ制覇は2歳時の阪神JFのみだが、GⅠで2着になった回数はなんと5回。キャリアで挑戦したGⅠ全10戦の成績が1-5-1-3と、高い馬券内率を維持している。6歳になった今年も、GⅠヴィクトリアマイルで6番人気ながら3着に入線し、未だ存在感を示した。今年に入って、さらに10キロほど馬体を大きくし、パワー型へ偏向しているため、予想の際はこれまで以上にレースを選ぶ必要があるが、得意な形にはまれば4年ぶりのGⅠ制覇をしてもおかしくはない。
メイケイエール 牝4
ミッキーアイル | ディープインパクト |
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スターアイル | |
シロインジャー | ハーヴィンジャー |
ユキチャン |
調教師 | 栗東 武英知 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 名古屋競馬 |
通算成績 | 11戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2020 阪神JF4着 2021 スプリンターS4着 2022 高松宮記念5着) |
前走 | 5/14 京王杯SC 1着 |
次走 |
10/2 スプリンターS (直行かどうか未定) |
デビューから3連勝しGⅠ制覇も間近かと思えたものの、前向き過ぎる気性がゆえに、これまで何度もGⅠの勝機を逃してきたメイケイエール。名手武豊を振り落とさんばかりに暴走しながら同着制覇となったチューリップ賞は、ある意味メイケイエールの凄さが表れている珍レースとして知られている。3歳秋からは新たなパートナー池添謙一騎手と共に短距離路線を進み、このコンビで既に2度の重賞制覇を遂げている。狙うはGⅠ制覇のみ。まさに「時は熟した」という言葉が相応しい状態だ。秋の短距離GⅠスプリンターズSへ、何としても次のチャンスは逃したくない。
グレナディアガーズ 牡4
Frankel | Galileo |
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Kind | |
ウェイヴェルアベニュー | Harlington |
Lucas Street |
調教師 | 栗東 中内田充 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | サンデーレーシング |
通算成績 | 11戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
2020 朝日杯FS |
前走 | 6/17 プラチナムジュビリー19着 |
次走 |
未定 |
父にイギリスの名馬フランケルを、母にアメリカの短距離女王ウェイヴェルアヴェニューをもつ超良血馬。3戦目の未勝利戦をレコードタイで制すると、GⅠ朝日杯FSでも持ち前のスピードで先行し押し切った。しかし、当時から問題だった産駒特有の気性難が災いし、それ以降は結果が振るわない。今年初戦の高松宮記念では3番人気ながら出遅れて12着と大敗を喫した。今後は昨年末の阪神Cでの好走をヒントに、1400mのGⅠレースのあるイギリスへの遠征が決まっている。父の活躍した舞台へ降りたち、グレナディアガーズは復活することができるのだろうか?
ロータスランド 牝5
Point of Entry | Dynaformer |
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Matlacha Pass | |
Little Miss Muffet | Scat Daddy |
Jenna S |
調教師 | 栗東 辻野泰之 |
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生産者 |
Dr. Aaron Sones & Dr. Naoya Yoshida |
馬主 | 小林英一HD |
通算成績 | 15戦6勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 高松宮記念2着) |
前走 | 6/5 安田記念 10着 |
次走 |
未定(夏は全休) |
条件戦で着実に実績を重ねると、昨年の関屋記念で重賞初勝利。今年緒戦の京都牝馬Sではプラス18キロの成長した馬体で完勝すると、高松宮記念では初スプリントで2着に健闘した。良い脚を長く使うことが出来るため、渋とく粘り込む走りができる所が特徴で、水を含んでいたり荒れた馬場でも高いパフォーマンスのできる面もある。切れる脚はないため、瞬発力を求められるレースでは劣ってしまうが、なにか1つ条件が加わるレースとなれば、牡馬を負かせる高いポテンシャルを持っている。
プルパレイ 牡3
イスラボニータ | フジキセキ |
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イスラコジーン | |
マイジェン | Fusaichi Pegasus |
Mekko Hokte |
調教師 | 栗東 林徹 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | Gリビエールレーシング |
通算成績 | 10戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 |
前走 | 6/25 青函 12着 |
次走 |
未定 |
前哨戦のファルコンSでは1着になったものの、NHKマイルでは15着に大敗。気性面で問題を抱えており、毎レース毎レース主戦騎手のMデムーロ騎手と課題に取り組んでいる。芝1400mで32秒台の鋭い末脚を繰り出すことができ、長い直線のあるコースはもちろん、坂のある中山もこなす能力の高さがあるため、気性面で大人になった際は、かなりの成績が期待できる一頭。他の同期より一足先に、函館スプリントSで古馬との対戦を予定しており、今年の秋、もしくは来春のスプリントGⅠへ向け、まずはオープン~重賞レースで経験を積んでいきたい。
ジャングロ 牡3
More Than Ready | サザンヘイロー |
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Woodman's Girl | |
Goodbye Stranger | Broad Brush |
Prime Investor |
調教師 | 栗東 森秀行 |
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生産者 | Nursery Place & Partners |
馬主 | 藤田 晋 |
通算成績 | 9戦4勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 NHKマイル9着 2022 ニュージーランドT1着) |
前走 | 5/8 NHKマイル 9着 |
次走 |
未定 |
高いスピード能力をもち脚質にも幅がある、どんなレースにも対応ができるジャングロ。NHKマイルカップでは出遅れてしまい、結果こそついてこなかったが、最後は鋭い脚をくりだし将来の感じる走りだった。今後の予定は未定だが、改めて短距離での再スタートが妥当とみられる。高い能力をもっており、間違いなく次世代の一角を担う存在だ。武豊×森秀行のコンビだけに、上手くいけば海外競馬への遠征も考えられ、これからの日本競馬を盛り上げてくれるだろう。
牝馬限定
ダート路線
◆◆相関・見どころ紹介◆◆
昨年暮れのチャンピオンカップで6馬身差の圧勝をきめたテーオーケインズが新王者に君臨している。ただ、芝よりも息長く現役を続ける馬が多いダート界では、実績豊富な古豪オメガパフュームやチュウワウィザードの存在感も強い。今年のダート界は新王者テーオーケインズが、これら古豪や新たな王者候補と対峙する構図とみられている。3歳馬でも面白い馬は多く、代表格はケンタッキーダービーへ挑んだクラウンプライド。さらには武豊騎手騎乗でターフを沸かせるジュタロウの目が離せない。王者テーオーケインズはやはり格が違うのか、秋はいよいよ世代の垣根を越えたレースが実現しそうだ。
テーオーケインズ 牡5
シニスターミニスター | Old Trieste |
---|---|
Sweet Minister | |
マキシムカフェ | マンハッタンカフェ |
カフェピノコ |
調教師 | 栗東 高柳大輔 |
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生産者 | ヤナガワ牧場 |
馬主 | 小笹公也 |
通算成績 | 18戦9勝 |
主な勝ち鞍 |
2021 帝王賞 〃 チャンピオンズC |
前走 | 6/29 帝王賞 4着 |
次走 |
未定 |
昨年のチャンピオンカップでは混戦とみられる中、2着に6馬身(1秒)差をつけて完勝。王者不在とみられたダート界で一躍スターへを上り詰めた。今年初戦のサウジカップでは8着に惨敗するも、帰国初戦の平安Sでは59キロの斤量を背負いながら完勝。国内敵なしと考えられるが、最後の砦として古豪オメガパフュームが立ちふさがる。両馬はこれまで3度対決しテーオーケインズが先着したのは1戦のみで負け越している。次戦の帝王賞では4度目の対決が実現する予定だ。テーオーケインズとしてはダート界制圧へ向けた最後の難関ともいえる。
オメガパフューム 牡7
スウェプトオーヴァーボード | エンドスウィープ |
---|---|
Sheer Ice | |
オメガフレグランス | ゴールドアリュール |
ビューティーメイク |
調教師 | 栗東 安田翔伍 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 原禮子 |
通算成績 | 25戦11勝 |
主な勝ち鞍 |
2018~2021 東京大賞典 |
前走 | 6/29 帝王賞 3着 |
次走 |
11/6 みやこステークス |
昨年いっぱいで引退予定だったオメガパフュームだが、宣言を翻し2022年も現役続行となった。現在暮れのダートGⅠ東京大賞典を4連覇中のため、今年は当レース5連覇という大きな目標が掲げられている。もちろん目標は1つではなく、未だ勝利したことのないJBCクラシック制覇や、新たな王者テーオーケインズとの直接対決など見どころが多い。小回りの地方競馬場を得意とし、中央GⅠでは結果を残せていないため、成績にくらべ評価が伴っていない所があるが、GⅠ5勝(2着7回)の戦績は過去の名馬と比べても劣らない。
チュウワウィザード 牡7
キングカメハメハ | Kingmambo |
---|---|
マンファス | |
チュウワブロッサム | デュランダル |
オータムブリーズ |
調教師 | 栗東 大久保龍 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 中西 忍 |
通算成績 | 26戦11勝 |
主な勝ち鞍 |
2020,22 川崎記念 2020 チャンピオンズC 2019 JBCクラシック |
前走 | 6/29 帝王賞 2着 |
次走 |
11/3 JBCクラシック |
これまでGⅠへ出走したのは13回。その中でGⅠ4勝(2着3回 3着4回)と安定した成績を残し、馬券外に敗れた2レースも大崩れすることない。ここ数年のダート界で、トップクラスのポジションに維持し続けている。7歳になった今年もGⅠ川崎記念で4馬身差の完勝をすると、ドバイWCでも3着と健闘した。衰えの心配はなく、王者テーオーケインズやオメガパフュームを負かす可能性が一番高いのはこの馬と言える。昨年は2,3着の惜敗が多く悔しいレースが多かっただけに、今年は実力でライバルをねじ伏せて、王者の位置に返り咲きたい。
レッドルゼル 牡6
ロードカナロア | キングカメハメハ |
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レディブラッサム | |
フレンチノワール | フレンチデピュティ |
パープルホワイト |
調教師 | 栗東 安田隆行 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 東京ホースレーシング |
通算成績 | 21戦8勝 |
主な勝ち鞍 |
2021 JBCスプリント |
前走 | 3/26 ドバイゴールデンシャヒーン 2着 |
次走 |
未定 |
昨年のJBCスプリントでGⅠ初勝利を挙げたレッドルゼル。2着に0.6秒(3馬身)差をつける圧倒的な走りで、短距離のダートでは国内敵なしと思わせた。しかし、日本のダートGⅠは充実していないだけに、短距離×ダートだと活躍の場が制限されてしまう。さらなる飛躍へ、レース選択が鍵を握るが、はたしてどうなるか。2年連続ドバイGⅠで2着となり海外での可能性も十分だが、思い切って芝への転向も面白いかもしれない。もちろんJBCスプリント連覇の挑戦も見ごたえがありそうだ。ダート短距離レースを盛り上げるためにも印象深い走りを期待したい。
テイエムサウスダン 牡5
サウスヴィグラス | エンドスウィープ |
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ダーケストスター | |
ムービングアウト | Langfuhr |
ルネッサンスファウンド |
調教師 | 美浦 蛯名正義 |
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生産者 | グランド牧場 |
馬主 | 竹園正繼 |
通算成績 | 20戦9勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 かしわ記念 3着 〃 フェブラリーS 2着) |
前走 | 5/5 かしわ記念 2着 |
次走 |
10/5 東京盃 |
昨年に交流重賞を3度制覇したテイエムサウスダンは、今年初戦のGⅡ根岸Sで中央重賞初勝利を決めた。その勢いのまま臨んだGⅠフェブラリーSでは、果敢に先行し2着と健闘。続くGⅠかしわ記念でも3着に入線した。充実期を迎え、GⅠでも勝負になるレベルまで達しているが、残念ながら1つ難点を持っている。それは距離適性だ。テイエムサウスダンにとって、どうやら1600mだと僅かに距離が長いようで、かといってスプリンターでもない。このように距離適性でマッチするレースが少なく、毎回善戦はするものの勝ちきることが出来ない。現状は展開などで利を受けないと好走できず伏兵どまりだが、はたして今後どこまで成長することができるのか?
ショウナンナデシコ 牝5
オルフェーヴル | ステイゴールド |
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オリエンタルアート | |
ショウナンマオ | ダイワメジャー |
ショウナンハピネス |
調教師 | 栗東 須貝尚介 |
---|---|
生産者 | 天羽牧場 |
馬主 | 国本哲秀 |
通算成績 | 22戦9勝 |
主な勝ち鞍 |
2022 かしわ記念 |
前走 | 7/6 スパーキングレディ1着 |
次走 |
10/6 レディスプレリュード |
今年のかしわ記念では好スタートから果敢に逃げ、レース史上初めて牝馬の優勝と話題を呼んだ。現在重賞3連勝中で、次は一線級の牡馬と力合わせと行きたい所だが、距離の不安からか帝王賞は回避となり、楽しみは秋へと持ち越された。おそらくJBCクラシックかチャンピオンカップあたりを目標に進めることになるだろう。強い牝馬の登場はダート界では結構珍しい。果敢な挑戦を止むことなく、ダート界を盛り上げてほしい。
クラウンプライド 牡3
今年のUAEダービーを制したクラウンプライドは、そのまま渡米。ダート競馬の頂点であるGⅠケンタッキーダービーへ挑戦した。スピードが全く異なるためレースへの対応が不安視されたが、果敢にハナを切り、現地馬にスピードで劣らないことを証明した。結果は13着だったが、その挑戦は称賛されるべきものだろう。もちろん競走馬としてはこれからだ。帰国初戦はジャパンダートダービーが予定(※追記 回避し秋を目標に調整)されており、さらなる活躍を期待したい。経験値で言えば同世代では抜けているのは確かだ。
リーチザクラウン | スペシャルウィーク |
---|---|
クラウンピース | |
エミーズプライド | キングカメハメハ |
エミーズスマイル |
調教師 | 栗東 新谷功一 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 吉田照哉 |
通算成績 | 5戦3勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 (2022 UAEダービー1着 ケンタッキーダービー 13着) |
前走 | 5/7 ケンタッキーダービー13着 |
次走 |
未定 |
ジュタロウ 牡3
昨年の新馬戦では、出遅れながら2着に2.4秒離す大差勝ちで一躍人気馬となった。それ以降は苦戦が続くも、今年4月末の1勝クラスでは、果敢に先行すると2着に4馬身差をつける完勝。連敗を忘れてしまうほどの勝ちっぷりだった。気性面でも不安があるだけ、自分のペースが重要で、成績にはムラがあるタイプかもしれないが、ハマったときの爆発力はポテンシャルの高さを感じさせる。父アロゲートは言わずと知れた米国の最強馬。父のように規格外な走りをする馬に大成することができるのか。武豊×ジュタロウのコンビは、今後のダート界で注目の的であり続けるであろう。
Arrogate | Unbridled's Song |
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Bubbler | |
Bodacious Babe | Mineshaft |
Blossomed |
調教師 | 栗東 河内洋 |
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生産者 | Breffni Farm |
馬主 | 芳賀美知子 |
通算成績 | 5戦2勝 |
主な勝ち鞍 |
GⅠ未勝利 |
前走 | 6/29 帝王賞 2着 |
次走 |
6/19 ユニコーンS 10着 |