このページでは12月12日に行われるGⅠ香港カップのレースデータを紹介します。
1988年より行われる香港カップ。今年は節目の第35回目となります。
香港カップは現在2年連続勝利と日本馬お得意のレースです。今年もレイパパレが出走を表明しており日本馬3連覇への期待がかかります。
2021年香港国際競争 登録馬に関してはコチラ
日本の挑戦馬と成績
通算7勝 2019年より2連勝中
出走回数は36回のうち7勝 2着5回 3着2回、複勝率 39 % と好成績です。
特にここ10年は多頭数で出走し毎年のように上位入線。2019年ウインブライト、2020年ノームコアと2年連続でレコード勝ちを決めており日本馬の活躍が顕著です。
※格付けがGⅠに、距離が2000mとなったのは1999年から。以前は1800m。
適正を示したウインブライト
日本のGⅠでは掲示板にすらのったことのないウインブライト。(主な勝ち鞍 中山記念・福島記念 )
しかし、シャティン競馬場には適性をみせ香港カップは2019年に勝利。20年にも2着に好走しています。春のQE2世Cでも勝利しているため香港GⅠは2勝2着1回。好走馬を見抜く上で要チェックの馬です。
「洋芝」に対応するパワーが必須
ハーヴィンジャーやステイゴールドといった力強さが武器の種牡馬が多くみられます。
日本のレースでは瞬発力で劣り後塵を拝すことも少なく無いですが、洋芝のシャティン競馬場ではむしろ勝利への鍵になると言えます。
札幌記念で好走した馬に注目
近年の出走馬だけ見ても、ノームコア・ネオリアリズム・モーリス・トウケイヘイローは札幌記念で優勝もしくは2着に好走。ヌーヴォレコルトも4着に入線と、札幌記念との繋がりがあります。
同様に中山記念・オールカマーといった中山競馬場での重賞の成績との関連性も強くみられます。
ディープ産駒の成績振るわず
4着外におわった馬には、日本競馬を席巻してきたサンデーサイレンス・ディープインパクトの産駒が多いです。
欧州競馬で適性を示したエイシンヒカリは2015年に優勝していますが、それを例外とみれば好走の事例はほとんどありません。
過去10年のデータ
香港・日本が独占
過去10年は香港と日本で勝利を独占しています。香港ヴァーズでは欧州馬の活躍が顕著ですが、2000mが舞台の香港カップでは日本の馬が優勢です。
Jocky Club Cup が最重要レース
ご覧の通り、香港の勝ち馬は皆 「Jocky Club Cup ⇒ 香港カップ」という路線をとっています。また前走負けた馬が大半を占めるという点も抑えておく必要があります。
1~3番枠の好走が多い
過去10年で枠番1~3の馬が1頭も入っていない年は1度もありません。
3頭中2頭を占めるのは10年で5回と高確率。内枠が有利であると言えます。
序盤の位置取りが肝心に
400m地点( 1コーナー辺り )から2000m(4コーナー辺り)までで序列が大きく変わりません。つまり序盤の位置取りのままレースが進行するということです。
そういった点からスタートで有意なポジションをとれるかという点が重要になります。
「逃げ~先行」有利のレース
日本と異なり8~12頭立てと小頭数が多いレースではありますが、2000m地点で5番手以内の馬が多く、中団もしくはやや前にいる馬が有利であることが分かります。
過去10年で逃げ馬が3度勝利しているGⅠというのは珍しいかと思います。