12月12日に行われるGⅠ香港ヴァーズのデータをまとめています。
ステイゴールドが勝利して以降、日本馬の活躍が少ないレースだったが近5年ほどで状況が変わってきています。
今年はステイフーリッシュが参戦を表明。2年ぶりの勝利を目指します。
日本馬の成績
全25回の挑戦で日本馬は3勝
2001 年にステイゴールドが勝利して以降、2頭目の勝ち馬がでるまで実に15年の空白があったが、近年は毎年のように好走馬がでている。出走馬がいなかった昨年を除けば、4年連続で3着内を確保と日本馬の能力の高さが窺える。
全体の成績は、25 頭中 優勝3回 2着4回 3着 2回 ( 勝率 12 % 連体率 28% 複勝率 36% )
シャティンに適性した3頭の馬
シャンティ競馬場は坂の無い平坦な洋芝のコースだ。そういった馬場に適性した馬の中には、ジャガーメイル・トーセンバジル・グローリーヴェイズといった、日本での成績がイマイチな馬もいる。
ジャガーメイルは天皇賞春を制してはいるが、重賞制覇はその1勝のみ。2・3着が多く切れ味勝負では後手を踏んでしまう馬だった。
他2頭も、天皇賞春で能力をみせるが勝ちには至らず、国内ではGⅠ未勝利。トーセンバジルに至っては重賞未勝利に終わっている。
日本の 2400m よりもスタミナを要し、長距離レースでの成績には注目。またグローリーヴェイズのように傾斜のあるコースが苦手とする馬が、思わぬ好走をみせる可能性も見逃せない。
2000m を得意とする馬は注意
秋華賞馬のディアドラやエリザベス女王杯3年連続2着クロコスミアの、マイル~中距離路線で活躍したスマートレイアー、これらの馬はシャンティ競馬場 2400m で本来の走りは見せられなかった。
3頭はいずれも前走からの距離延長でレースに臨んでおり、日本での勝ち鞍もマイル~中距離のレースになる。日本の2400mをこなせたとしても、洋芝であるシャティン競馬場の2400mは別物。中距離馬の挑戦には一考が必要だ。
過去10年 データ
欧州馬が6勝 日本・香港を上回る
香港ヴァーズは香港国際競争のGⅠ4つのうち唯一欧州馬の活躍が目立つレースだ。
優勝馬の中には、ジャパンカップ8着、天皇賞春3着のレットカドーや、2013年ニエユ賞でキズナが破ったフリントシャーといった日本に馴染みのある馬もいる。
いずれも凱旋門賞のような欧州GⅠでは勝ちきれない中堅レベルが多く、能力で大きく抜きんでているわけではない。やはりシャティン競馬場 2400mへの適性が日本馬よりも欧州馬の方にあると考えられる。
前走負けた馬の巻き返しが顕著
優勝馬の多くが米国・オーストラリア・日本など周辺国GⅠをステップに出走している。ただ、前走勝利をした馬は過去10年で1頭のみ。大敗とまではいかないが5着前後で勝利には届いていない馬が多い。
枠に有利不利の差はない
7頭立てとなった昨年を除いて12~14頭立てが多い香港ヴァーズ。枠番に有利不利の大きな差はみられない。現在3年連続で1番枠が3着内に入っているが、過去には外枠で好走した馬も少なく無い。
好走条件は4コーナーで5・6番手以上
4コーナーで5~6番手辺りまでのポジションにいる馬の成績が良い。2013年を除けば後方から末脚で勝負する馬の成績はイマイチで、先行~中団でレースを進める馬が有利であると言える。
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