【新馬戦レース回顧】ノッキングポイント 6月5日（土）東京５R 芝1600m

◆◆レース概要◆◆

ダービーの翌週、2020年世代の新馬戦が始まった。東京開催はじめの新馬戦は芝1600mの混合レース。近年はレース経験を積ませるため6月にデビューする大物も多い。近年ではサリオス・グランアレグリアも新馬戦開幕週の東京で勝利している。ノッキングポイントとエゾダイモンが人気を争い、僅差でノッキングポイントが1番人気に推された。ルメール×木村哲也と武豊×武幸と、それぞれ注目陣営で、さすがは開幕戦といえる好メンバーだ。エゾダイモンは武豊が名前を挙げて素質を評価したため、かなりの注目を集めていた。

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レース条件

競馬場	東京
コース	芝1600m（C）
天候	晴
馬場	良
含水率	15.1
クッション値	9.0

レース結果

着順表

着	枠	番	馬名	性	斤	騎手	厩舎
1	7	10	ノッキングポイント	牡	54	ルメール	美	木村
2	1	1	オールパルフェ	牡	54	大野	美	和田雄
3	3	3	コンイルヴェント	牡	54	菅原明	美	高木
4	2	2	エゾダイモン	牡	54	武豊	栗	武幸
5	5	6	ロードスパイラル	牡	54	三浦	栗	清水久
6	8	12	マツリダパーチェ	牡	54	武藤	美	水野
7	4	5	トーセンサウダージ	牡	54	丹内	美	杉浦
8	4	4	ハッピーパンニャ	牡	54	戸崎圭	美	黒岩
9	7	11	ベルウッドミカサ	牡	54	木幡巧	美	牧
10	6	9	スティルディマーレ	牡	54	横山武	美	国枝
11	5	7	クレナイピロコ	牝	52	永野	美	浅野
12	8	13	バロックダンス	牝	54	石橋脩	美	小手川
13	6	8	トーセントゥーリオ	牡	54	横山和	美	小野

タイム

レースタイム	1:35.3
前半4F	48.9
後半3F	33.7
上り最速	33.2 ノッキングポイント

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レース回顧

◆◆当日の馬場状況・天候◆◆

レース開催時の天候は晴れ。馬場状況は良馬場だった。木～金にかけて局地的なゲリラ豪雨もあったが、馬場は十分に回復していた。前週よりCコースでの開催。東京開催も終わりに差し掛かる時期で、内に比べ、外側がやや伸びやすい状態だった。極端な差があったわけではないが、先行より差しが届きやすい馬塲になっていた。

1人気ノッキングポイントが完勝

1人気のノッキングポイントが3馬身差の完勝をあげた。ルメール×木村哲也は日本ダービー2着のイクイノックスと同じコンビ。名前も似ているため、兄弟と勘違いしがちだが兄弟馬ではない。ノッキングポイントは父モーリス、母チェッキーノという血統。母はGⅢフローラSの勝ち馬で、GⅠオークス2着（1着馬シンハライトにハナ差）に好走した実力馬だ。血統的にもクラシック向きで、将来性は十分に評価できる。

序盤はスロー、終いにかけスピードUP

新馬戦らしいスローペースとなった。前半４Fは48秒9。一般的なタイプから3秒遅いタイムと言える。ノッキングポイントはスタートを一番に飛び出すも、すぐに控えて中団に落ち着いた。並走していた3番コンイルヴェントが掛かり気味のなかでも慌てず、気性面で問題を感じさせない。直線でも出走馬で一番まじめにに走ることが出来ていた。ゴールへ向けて真っ直ぐ加速し、馬体をしならすように大跳びで駆け抜けた。広い東京コースがいかにも向いていそうな走りだ。高いレースセンスで他馬よりも現段階でのレベルは一枚上手だったといえる。

2人気エゾダイモンはまだ時間が必要

2人気エゾダイモンは直線で幼い面が見て取れた。序盤は3番手でレースをすすめるも、4角の仕掛けで後れを取り、直線へ向く時点で後手を踏んだ。加速にも時間がかかり、最後は差を詰めているが今日は完敗だ。競走馬として未熟さが露呈した敗戦だった。

3人気オールパルフェは3馬身離されるも2着に健闘。スタート時から積極的な走りは評価できるが、直線で失速。距離の面でやや厳しかったようにも思えた。

タイム的には平凡。全頭成長へ期待！

6月という時期を考慮すれば、勝ち馬ノッキングポイントは評価されるべきだろう。ただ、タイム的には特質すべきほどではない。勝った馬も、負けた馬も、今後の成長へ期待だ。勝ち馬は一度放牧へだて秋以降に2戦目の予定だ。今回は注目されていた新馬戦だけあり、今後は人気を背負うことになるだろう。レース経験を重ね一流馬へ成長してほしい。