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史上初京成杯からの皐月賞制覇なるか!?話題沸騰中のオニャンコポン徹底まとめ【由来・血統・騎手・戦績 etc】

皐月賞出走!オニャンコポン

皐月賞を翌週に控え、オニャンコポンへの注目度が再び高まっています。

 

どうしても名前が先行してしまい実際の能力を知っている人は多くありません。

 

このページでは一度聴いたら耳から離れないその馬名の由来はもちろん、面白い馬名キャラでは片づけることが出来ない競走馬としての能力の高さ皐月賞での好走の可能性について検証します。

 

 

【由来】オニャンコポン 名前の由来

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引用:netkeiba.com

「オニャンコポン」は馬主の田原邦男さん漫画「進撃の巨人」の愛読者だったことから、話中に登場するキャラクター名を引用する形でつけられました。

 

本来の言葉は、西アフリカのガーナという国で話されるアカン語に由来があり、現地に伝わる神様(正確には天空神)のことを「オニャンコポン」と言います。日本にも八百万の神という考え方があるように、アカン人には神や精霊、先祖の霊を中心に宗教が形作られていて、オニャンコポンは全ての精霊を創造した存在として信仰されています。

 

そういった言葉の由来もあり田原邦男さんは、将来香港競馬へ遠征した際は漢字名「天空神」という表記にすると語っています。「オニャンコポン=天空神」並べてみると同じ意味とは到底思えませんが、いつか香港で「天空神」のゼッケンをまとい走る姿が観れるかもしれません。

 

またオニャンコポンという名前には「スタートをポンっときれるように」「2022(にゃんにゃん)年」という意味もかかっていると語っています。


 【基本】競走馬オニャンコポンの基本情報

調教師  小島茂之 
生産者  社台ファーム 
馬主  田原邦男 
通算成績  4戦3勝 
主な勝ち鞍  2022 京成杯 

 

オニャンコポンを管理するのは小島茂之調教師です。小島厩舎は2003年に美浦で開業し今年で20年目になります。

 

GⅠ勝利馬はブラックエンブレムクィーンスプマンテの2頭。どちらも11番人気という超人気薄で制しており、超高額馬券で話題を呼んでいます。

 

ブラックエンブレムはオニャンコポンと同じ田原邦男さんが所有していました。小島調教師と同様に田原邦男さんも2003年から馬主生活が始めており、これまで数多くの所有馬を小島厩舎へ預けています。

 

【血統】あの最強世代の2頭の血を引く

エイシンフラッシュ  King's Best 
 Moonlady 
シャリオドール  ヴィクトワールピサ 
 Sahpresa 

 

オニャンコポンの父は2011年日本ダービーを制したエイシンフラッシュです。

エイシンフラッシュと言えば日本ダービー以外にも、2012年の天皇賞秋を制しています。この年は近代競馬150周年7年ぶりの天覧競馬でした。そういった意味でも、どの馬( 騎手 )が勝つのかが予想されましたが、当時まだ短期免許だったイタリア人M・デムーロを背にエイシンフラッシュが日本ダービー以来の復活Vを遂げました。

そしてレース後のウイニングランで天皇陛下に迎えられた人馬がターフで最敬礼をしたシーンは競馬史に残る名シーンとなりました。黒鹿毛の馬体に赤・黒線の勝負服はターフの上で存在感を発し印象的でした。

 

そしてさらに競馬ファンの心をくすぐるおが母父のヴィクトワールピサです。ヴィクトワールピサといえばエイシンフラッシュと同世代で世代屈指の大物と言われた超名馬。もちろん評判だけでなく3歳で皐月賞・有馬記念を制覇、翌年にはドバイWCで日本馬初制覇の偉業を成し遂げました。

この世代は1個上にブエナビスタや1個下にオルフェーヴルと、スターホースに挟まれた世代でしたが、本当に粒ぞろいで世代のレベルは「史上最強」とまで言われた黄金世代です。

個人的にも中学生で本格的に競馬を観始めた頃だったので、この2頭の血が混ざり生まれたオニャンコポンは特別に応援したくなってしまいます。

 

母方には2世代上(祖母)にサプレザがいます。この馬はフランスで同一GⅠ3連覇を成し遂げた名マイラーですが、さらにすごい点は日本のマイルCS香港マイルへも遠征して結果を出している事です。2010年より吉田照也氏の所有馬となったため、それが実現しました。マイルCSには10,11年と2度出走し4着・3着と共に崩れることなく好走しました。

 

血統学の面で見るとエイシンフラッシュは米国競馬の血を引いていて、日本の瞬発力がものを言う競馬では穴馬・伏兵としての扱いをされることが多いです。ハイスピードなレース・持続力勝負の展開など、やや特殊なケースで力を存分に発揮できると言えます。

それはヴィクトワールピサにおいても産駒で既に重賞ウィナーがいますが、いずれも坂のある中山・中京や、非根幹距離のレース、不良馬場のレースなど、一癖あるレースで力を発揮します。

一言で表すと両馬とも「穴馬として狙いたい血統」です。オニャンコポンの皐月賞での立ち位置はまさに穴馬にとって最適です。ぜひ両馬の力を借りて好走してほしい所です。


【脚質】3歳になり自在性のある脚質に

オニャンコポンの戦績は4戦3勝。現キャリアでのハイライトは2022年1月に中山競馬場で行われたGⅢ京成杯です。

 

このレースではオニャンコポンは中団で折り合って、後ろから差す競馬をして勝利しました。この「後ろから」という点が大きな価値のあるレースでした。

 

というのもオニャンコポンは実はかなり気性が荒い馬でした。幼い頃はすぐにカリカリとしてしまうため荒ぶらせないために強い調教をすることが出来ませんでした。それが分かる通り、新馬戦と葉牡丹賞は共に逃げ・先行で勝利をしています。

 

しかし3歳になり抑えて競馬ができるようになりました。どのレースにも対応できる柔軟性というのは、僅差を競い合う競馬において大きな武器です。特に今年のクラシックは接戦ですから、この成長が大きな結果を手繰り寄せるかもしれません。

 

【敗因】ホープフルSの大敗の理由

出馬表に名前があるとついつい惹かれてしまうオニャンコポンですが、やはり気になるのはホープフルSでの大敗です。この敗戦の印象が残っていて「京成杯のレベルが低かっただけでは」と考えてる人も少なく無いと思います。

 

しかし、ホープフルSにはハッキリとした敗因があります。それは「レース中間で起こした熱発」です。

 

また今年の京成杯の走りは低レベルではありませんでした。レースタイムを見ても前半1000m60.9のスローペースのなか、オニャンコポンは先行集団を差しきっています。その中にはスプリングSで2着のアライバルもいるわけですから、この勝ち方は完全に実力でしょう。

 

この走りには馬主の田原邦男さんも「ホープフルSとは明らかに違っていた」と話しています。

 

ホープフルSでの大敗は京成杯の波乱へつながり、そして現在でも京成杯の勝利をただのフロックと捉えている人が少なくありません。あくまでも推測ですが皐月賞での人気は7~10番人気くらいが予想されます。しかし実力では本当に7~10番手でしょうか?個人的にはそうは思いません。同距離同コースで強い勝ち方をしているわけですから、実力ではもっと上に位置していると考えています。

 

【鞍上】若手有望株の菅原くんとコンビ

オニャンコポンの鞍上を務めるのは先月21歳になったばかりの菅原明良騎手です。

大一番のGⅠ皐月賞でも騎乗すると想定されます。

 

実家は中山競馬場の目の前ともいえる近さという菅原騎手。幼い頃から競馬ファンの母に連れられ競馬場に通っていた一競馬ファンの少年でした。

 

これまでGⅠの騎乗経験はわずか3回です。カラテで挑んだ初GⅠ安田記念は13着、昨年オニャンコポンで挑んだ中山競馬場での挑戦も11着に敗れました。22年フェブラリーステークスではケイティブレイブで3度目のGⅠ挑戦でしたが16着に終わっています。

 

オニャンコポンとは4戦すべてでコンビを組んでいます。21年9月に新馬戦を勝利した際には「重賞で戦えるレベル」と話すなど、初めからオニャンコポンの素質を見抜いていました。

 

勝ち数はリーディングでも上位に食い込むほどで昨年は75勝を挙げ飛躍の年となりました。今年はさらなる飛躍のためにも結果が必要とされます。果たして初のG1勝利は叶うのでしょうか?

 

2021年は横山武史騎手がエフフォーリアで皐月賞を勝利。そこから勢いに乗りGⅠ5勝と一気に人気騎手となっただけあり、今年も新たな若手騎手の台頭に期待です。

 

【ローテ】京成⇒皐月は父と同じローテ

2022年4月17日(日)にいよいよオニャンコポンは大一番へ向かいます!

現在の通算成績は4戦3勝。新馬戦、葉牡丹賞とデビュー2連勝の後にホープフルSで大敗、しかしすぐに巻き返し京成杯で重賞制覇をしました。この流れで昨年ホープフルSの大敗を払しょくするGⅠ制覇を期待してしまいます。

京成杯から皐月賞へ直行するローテーションは父エイシンフラッシュと全く同じです。ちなみにエイシンフラッシュは皐月賞で11番人気の人気薄ながら勝馬ヴィクトワールピサと0.2秒差の3着に好走しています。

しかし京成杯と皐月賞の相性はめっぽう悪いのが現実です。これまで24回行われている京成杯(中山2000mへ変更後)ですが、その中から1度も皐月賞馬を輩出していません。

皐月賞と縁のある血統の力をかりてオニャンコポンは初となる京成杯からの皐月賞制覇を達成することは出来るのでしょうか?皐月賞当日はオニャンコポンを応援しよう!

 

7まとめ

  • 名前は漫画「進撃の巨人」のキャラが由来。
  • 本来はアカン語で「天空神」という意味。
  • 他にもスタートをポンと出るように2022(にゃんにゃん)という意味もある。
  • 最強世代の父エイシンフラッシュと母父ヴィクトワールピサ。
  • ホープフルSの敗因は熱発だった。
  • 鞍上の菅原明良騎手は初GⅠ制覇へ挑む。
  • 京成杯と皐月賞は相性が超絶ワルイ。
  • 母父ヴィクトワールピサは1着、エイシンフラッシュは3着と皐月賞には縁がある血統。