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GⅠセントジェームスパレスステークス 2022 のレース情報まとめ(日程・有力馬・結果 etc)

【St James's Palace Stakes】 コロエバスGⅠ2連勝で欧州3歳牡馬マイル王へ!!

◆◆3歳牡馬マイル王決定戦!!◆◆

マイルGⅠセントジェームスパレスSが14日に行われる。各国の2000ギニーを中心としたマイル戦で活躍する馬が集結する。事実上の3歳牡馬最強マイラー決定戦だ。今年は英2000ギニーを制したコロエバス(牡3)が中心と考えられる。しかし、キャリア4戦すべてがニューマーケット競馬場で、経験が浅い所などをみると、他馬にもつけ入る隙がありそうだ。相手には、ハッガス調教師が管理する、独2000ギニーを制したマルジョームとマイプロスペロの2頭が人気に推されている。

 

 

【目次】

開催情報‐information-

日程 -Date-

2022年6月14日(火)16時20分出走予定

※日本時間 14日 24時20分

コース -Track-

アスコット競馬場

距離 -Distance-

芝 約1603m(7 furlong 213yard)

出走条件 -Qualification-

3歳牡(騙馬不可)

 

出走馬情報 -Entry-

出馬表
馬名 父名 調教師 前走
1 1 Aikhal 3 Galileo A. O'Brien 4th, 2021 Criterium International (G1)
2 6 Coroebus 3 Dubawi C. Appleby 1st, 2022 English 2000 Guineas (G1)
3 13 Wexford Native 3 Teofilo J. Bolger 4th, 2022 Irish 2000 Guineas (G1)
4 8 Lusail 3 Mehmas R. Hannon, Jr. 6th, 2022 English 2000 Guineas (G1)
5 3 Bayside Boy 3 New Bay R. Varian 13th, 2022 Poule d'Essai des Poulains (G1)
6 12 New Energy 3 New Bay S. Lavery 2nd, 2022 Irish 2000 Guineas (G1)
7 11 My Prospero 3 Iffraaj W. Haggas 1st, 2022 Heron Stakes (LS)
8 9 Maljoom 3 Caravaggio W. Haggas 1st, 2022 Mehl Mulhens-Rennen (G2)
9 7 Light Infantry 3 Fast Company D. Simcock 9th, 2022 English 2000 Guineas (G1)
10 4 Berkshire Shadow 3 Dark Angel A. Balding 5th, 2022 English 2000 Guineas (G1)
11 2 Angel Bleu 3 Dark Angel R. Beckett 3rd, 2022 Greenham Stakes (G3)
12 10 Mighty Ulysses 3 Ulysses J. Gosden 5th, 2022 Blue Riband Trial (LS)
13 5 Checkandchallenge 3 Fast Company W. Knight 14th, 2022 English 2000 Guineas (G1)

 

 

有力馬情報
  • コロエバス(Coroebus) 牡3

レース映像はコチラ(YouTube)

英クラシック初戦の2000ギニー。圧倒的人気を背負ったネイティヴトレイルを退け勝利したのは、同じ勝負服のコロエバス(牡3)だった。両馬共にゴドルフィン所有でチャーリー・アップルビー調教師の管理馬だ。マイル最強の称号を狙いにセントジェームスパレスSへ出走するのはコロエバス。ネイティヴトレイルは距離延長しエクリプスSへ出走予定となっている。コロエバスは2000ギニーの勝利で4戦3勝とした。キャリアすべてがニューマーケット競馬場のレースで、他の競馬場は今回が初めてとなる。同厩のネイティヴトレイルほどの相手が今回いるか定かではないが、まだ経験が浅い馬だ。一切の油断は許されないだろう。

 

着差以上の強さ!苦しんだコロエバスが牡3マイル王者!

レース結果 -Result-

着順表
    馬名  
1 2 6 1 1.9 Coroebus 3
2 4 8 5 29 Lusail 3
3 7 11 2 5 My Prospero 3
4 8 9 4 9 Maljoom 3
5 12 10 3 6.5 Mighty Ulysses 3
6 10 4 5 29 Berkshire Shadow 3
7 5 3 8 34 Bayside Boy 3
8 6 12 5 29 New Energy 3
9 11 2 10 51 Angel Bleu 3
10 3 13 8 34 Wexford Native 3
11 1 1 10 51 Aikhal 3
レーズメモ
  • 好枠が一転悪枠へ。絶対絶命から神騎乗で勝利!

 英2000ギニーを制した将来有望なマイラーにとって、このレースは単なる1つのレース、1つの勝利とは言えない、大きな経験となったことは間違いない。レースを制したのはコロエバス、映像にある通り、横一線へ並んだまま入線する僅差での決着となった。

 

 2枠からの出走となったコロエバス。鞍上のW・ビュイックはレース後「A good draw can turn into a bad draw very quickly(良枠は一瞬で悪枠になりうる)」と話した。この言葉が混戦となったセントジェームスパレスを言い表している。人気はもちろん、能力でも抜きん出ていたコロエバスだったが、内枠で馬群につつまれ完全に進路を失ってしまったのだ。

 

 直線に入っても状況は変わらず、完全に前が壁になっていたコロエバス。ここで鞍上の腕が光った。水が残る内側を避け外へ外へと視線が向く中、ビュイックは最内へ進路を変更。コロエバスは内側をジリジリト伸び続けた。さすがに外の追い込み馬の脚色には劣ったが、ここで1馬身差を縮めさせないのは能力の表れ。さすが2000ギニーを制した馬である。

 

  • 陣営は次走を断言!世代超えての頂点へ。

 現在の英国競馬マイル路線と言えば、絶対的な王者が1頭君臨している勢力図だ。このレース当日の緒戦、クイーンアンステークスを完勝したバーイードである。3歳同士での頂点を決めるセントジェームスパレスSを終え、コロエバスも次は世代間での戦いへ挑まないといけない。そこで注目されるのはバーイードとの直接対決だ。

 

 誰だって恐れて逃げたくなるものだが、コロエバスの陣営は強気だ。管理するチャーリー・アプレディ調教師は、「次走はGⅠサセックスS」とすでに断言している。バーイードの次走が決まっていないため、まだ直接対決の実現は定かでないが、もし実現すれば、世紀の王勝負になること間違いない。

 

 今回のレースはコロエバスの強さが、着差のような分かりやすい基準に現れなかっただけあり、直接対決が実現した場合、人気は負けることになるだろう。ただ、この3歳牡馬の勢いは侮れない。「2000ギニー→セントジェームスパレス→サセックス」は怪物フランケルと全く同じだ。「次世代のフランケル」という称号を手にするのは、コロエバスの方かもしれない。

レース映像

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