GⅡレベルステークス2022 (Rebel Stakes)出走馬・結果
5月に行われるGⅠケンタッキーダービーへ向けて米国各地で前哨戦がスタートしています。
現地時間2月26日(土)に行われたGⅡレベルステークス(Rebel Stakes)。
アメリカ南部(ケンタッキー州南西)のGⅠアーカンソーダービーへと続くレースで、2015年にはアメリカンファラオもこのレースを制しています。
(※アメリカンファラオはレベルステークス⇒アーカンソーダービー⇒ケンタッキーダービーとクラシックへ向かい、その後3冠馬になりました)
この記事ではGⅡレベルステークスの結果・レース回顧をまとめています。
【目次】
開催情報
日程
2022年2月26日(土)
※日本時間27日(日)早朝
場所
オークローンパーク競馬場
(アーカンソー州)
距離
ダート1700m(1・1/16 マイル)
結果(GⅡレベルステークス2022 )
着順表
順位 | 競走馬名 | 種牡馬 | 調教師 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1着 | ウノォホ(Un Ojo) | Laoban | R. Courville | R. Vazquez |
2着 | エセレアルロード(Ethereal Road) | Quality Road | D. Lukas | L. Contreras |
3着 | バーバーロード(Barber Road) | Race Day | J. Ortiz | R. Gutierrez |
4着 | Kavod | Lea | C. Hartman | F. Arrieta |
5着 | Chasing Time | Not This Time | S. Asmussen | T. Gaffalione |
6着 | ニューグランジ(Newgrange) | Violence | B. Baffert | J. Velazquez |
7着 | Dash Attack | Munnings | K. McPeek | D. Cohen |
8着 | Ben Diesel | Will Take Charge | D. Stewart | J. Court |
9着 | Stellar Tap | Tapit | S. Asmussen | C. Torres |
10着 | Cairama | Cairo Prince | S. Asmussen | G. Franco |
11着 | Texas Red Hot | Texas Red | R. Morse | R. Santana, Jr. |
レース映像
レース回顧(GⅡレベルステークス2022)
最低人気ウンオホが勝利
11頭だてのレベルステークスを制したのは最低11番人気(単勝76倍)のウノオホ(Uno Ojo)だった。
馬場状態は良(fast)で行われたレースは、最内枠のカヴォド(Kavod)が逃げ、それを外から圧倒的人気(1.8倍)のニューグランジ(Newgrange)が追う形でレースが進んだ。
2頭に次いで、勝ち馬 ウノオホ(Un Ojo)や2着馬エセレアルロード(Ethereal Road)が続き一段となって向こう正面から3,4コーナーへと進む。
1/2マイル48.86秒、1マイル1分39秒1でレースは進み、4角で3,4番手の馬が1,2着。先頭が4着と前残りの競馬になった。
最後のヒト伸びが他馬より際立った勝ち馬ウノオホ。終始、内ラチ沿いを走りロスを最小限に抑えたことが勝利へつながった。
馬名はスペイン語で「片目」
勝利した馬の名前はウノオホ(Uno Ojo)
スペイン語のため「jo」を「ジョ」とは読まない。意味は「Uno(=1つ)」「Ojo(=目)」で「片目」という意味になる。
なぜそんな奇妙な名前を!?と疑問に思うが、理由はそのままで、当馬は片目しかみえない馬だという。
片目(隻眼)馬がダービーへ
片目だけ(隻眼・せきがん)は競走馬で特別珍しいわけではなく、例えば2022年日本人の福本騎手騎乗でカナダ2冠に輝いたマイティハート(Mighty Heart)も同様に片目しか見えない。
さらに、人間が片目だけで走るとなればハンデを感じるが、競走馬の場合(感覚が優れているからだろうか?)他馬とそん色なく走ることができてしまう。
外から見ると全く分からない個性を持つウノオホ(UnoOjo)。おそらく次走はアーカンソーダービーが予測される。
「片目の馬がダービーへ」こう聞くとドラマチックな展開が期待できそうだ。さらにそこで結果を示し、ケンタッキーダービーへとなれば競馬場が盛り上がる様子は容易に想像できる。
今年のレベルステークスは、混戦の米クラシックに新たなスター候補が登場し一戦となった。