パカラポニ

競馬ブログ始めました!読者登録お願いします!

メイケイエールの強さは本物か?セントウルSの振り返りとスプリンターズS展望。(9月11日)

念願のGⅠ制覇へ!メイケイエールがセントウルSを快勝!!

引用:netkeiba.com

 9月11日に中京競馬場で開催されたGⅡセントウルステークスは、1番人気メイケイエールが勝利しました。

 

 2歳時より「GⅠ級の大器」と言われながら、気性面の難癖によりチャンスを逃していたメイケイエール。今回は荒々しい面は抑えられ、直線でも最後まで鋭く伸び続ける強い内容で、優秀な競馬でした。

 

 もちろん目標は来月のGⅠスプリンターズステークス(10月2日・中山)です。この記事では、セントウルSでの走りの振り返り、そしてスプリンターズステークスの展望をしています。

 

◆2022年セントウルS レース結果

競馬場 中京
距離 1200m
馬場
タイム 01:06.2
馬名 タイム
1 メイケイエール 01:06.2 1
2 ファストフォース 01:06.6 6
3 サンライズオネスト 01:06.8 4
4 ダディーズビビッド 01:06.8 3
5 ソングライン 01:06.9 2
6 モントライゼ 01:07.0 5
7 シャンデリアムーン 01:07.4 8
8 タイセイアベニール 01:07.4 9
9 ラヴィングアンサー 01:07.4 10
10 ボンボヤージ 01:07.5 7
11 メイショウケイメイ 01:07.5 13
12 チェアリングソング 01:07.5 12
13 ジャスパープリンス 01:07.9 11

 

 

【目次】

セントウルSで堂々重賞6勝目をきめる

中京ではシルクロードS以来の2勝目

 メイケイエールにとって、セントウルステークスでの勝利はキャリア12戦目で7勝目となる勝利、重賞は前走のGⅡ京王杯スプリングCに続く6勝目でした。

 

 小倉競馬場でデビューしているメイケイエールは、小倉・阪神・東京・中京と4つの競馬場で重賞を制しており、中京競馬場での勝利は今年1月のシルクロードS以来となる2勝目です。

 

 今年の高松宮記念(中京開催)では出遅れで勝ちを逃しましたが、今回で中京競馬場での成績を3戦2勝とし、コース相性は抜群といえます。

 

プラス14キロ!更なる成長を実感

 さらに注目すべきはメイケイエールの馬体重。今回は前走5月の京王杯スプリングSの時にくらべ14キロも増量し、過去最高体重となる484キロでレースを迎えました。

 

 昨年の夏、8月29日GⅢキーンランドCに出走した時はプラス20キロで出走しています。その後、次のスプリンターズSでは8キロ絞っているため、おそらくは今年も同様に本番までにある程度絞ってくると考えられます。

 

 デビュー時は450キロ台で出走することがあったメイケイエールですから、この2年間で着実に成長しました。いよいよ充実期を迎え、悲願のGⅠ制覇を予感させる風貌になってきました。

 

安田記念覇者ソングラインを破る

 今春の短距離王ナランフレグはスプリンターズSへ直行、ロータスランド・3歳馬ジャングロの回避のため、今年のセントウルステークスは比較的メンバーが手薄のなか、マイル路線の有力馬ソングラインとの対決が注目されました。

 

 結果はメイケイエールの完勝でした。というのもソングラインは今春にマイルGⅠ安田記念を制し、秋にはアメリカのブリーダーズカップマイルへの挑戦が決まっています。マイルGⅠへの調整で使ったようなものなので、今回はあまり結果は二の次の様子でした。

 

 しかし、メイケイエールにとっては強敵を破り、GⅠ制覇へより自信のつく勝利と言えるのではないでしょうか。

 

 

次戦スプリンターズSで悲願のGⅠ制覇なるか!?

 つづいて、次戦スプリンターズSの展望です。

 

 現段階で、メイケイエールはレース当日に1番人気に推されると考えられます。もちろん優勝候補の筆頭といって良いでしょう。

 

 それはナランフレグが高松宮記念後に成績が安定していない事や、3歳馬の参戦が少ない事もありますが、やはりメイケイエールは単に人気なだけでなく、実力が伴っているからです。

 

 これまでチャンスを逃し続けてきたメイケイエールですが、今回のセントウルステークスでGⅠ級の能力であることは、あらためて証明されました。特筆すべきは「レースタイム」。この点に注目すれば、やはり現スプリント界では頭一つ抜けている存在であることが分かります。

 

レースレコードがGⅠ級の能力を証明。

 今回のセントウルステークスは、中京芝1200mで開催されましたが、勝ちタイムの1分6秒2はレースレコードでした。

 

◆セントウルSのラップ表

1F 11.8 11.8
2F 10.2 22.0
3F 10.5 32.5
4F 10.8 43.3
5F 11.2 54.5
6F 11.7 66.2

 

 1ハロン(200m)ごとにラップタイムを見てみると、上の表にある通り、レース序盤から、かなりハイペースに流れており、坂のある直線でタイムがやや落ちていますが、それでも上り3ハロン(最後の600m)が33.7秒と、終いもかなり早いタイムで締めくくっています。

 

 さらににメイケイエールの上り3Fのタイムは32.9秒と他馬とは数段階違うスピードを見せつけました。

 

◆過去10年のセントウルステークス勝ちタイム

場所 タイム
2021 中京 17 01:07.2
2020 中京 17 01:07.9
2019 阪神 13 01:06.7
2018 阪神 15 01:08.8
2017 阪神 14 01:07.5
2016 阪神 13 01:07.6
2015 阪神 16 01:07.8
2014 阪神 15 01:07.4
2013 阪神 13 01:07.5
2012 阪神 16 01:07.3

 

高松宮記念やスプリンターズSよりも好タイム。

 「このタイムがいかに凄いか?」それは過去のGⅠレースと比較すると分かります。

 

 以下は昨年のスプリンターズS(中山・芝1200m)のラップタイムの比較です。右側はスプリンターズステークスになります。

 

◆ラップ比較(左:今回 右:’21スプリンターズS)

1F

11.8 11.7
2F 10.2 10.6
3F 10.5 11.0
4F 10.8 11.1
5F 11.2 11.3
6F 11.7 11.4

 

 今回のセントウルSの方が、圧倒的に早い好タイムであることは一目瞭然です。もちろん、コースが違いますし、セントウルSは開幕週ですからスピードもでやすいです。

 

 しかし、昨年や一昨年のセントウルSは同条件でも遅いタイムですし、天候やコースコンディションが良かったから早くなったというわけではなく、間違いなく走る馬の実力も含まれます。

 

懸念される「出遅れ」悪癖が唯一の懸念点

 唯一の懸念点となるのは「出遅れ」です。どんなに能力のある馬でも、スタートで流れにのれないとスプリント戦では命取りになります。

 

 メイケイエールはこれまで4度GⅠに挑戦していますが、全てを出遅れてスタートとし、能力を出し切れずに敗れてきました。それには前哨戦を経て、最大限に絞られた状態だからこそ、気性面で悪さがでてしまうと言うことも考えられます。

 

 道悪は高松宮記念で、中山コースはスプリンターズSで経験しており、どちらも不可ではありませんでした。もちろんセントウルSのように直線が長い良馬場を得意としていますが、決してこなせないわけではないでしょう。

 

◆セントウルS勝ち馬のスプリンターズS成績

勝ち馬
2021 レシステンシア 2 2
2020 ダノンスマッシュ 3 2
2019 タワーオブロンドン 2 1
2018 ファインニードル 1 1
2017 ファインニードル 6 12
2016 ビッグアーサー 1 12
2015 アクティブミノル 8 9
2014 リトルゲルダ × ×
2013 ハクサンムーン 2 2
2012 エピセアローム 3 4

 

 これまでセントウルSを制した馬は、毎年のようにGⅠスプリンターズSで好成績を残してきました。特に人気馬の信頼度は高く、データ的にも好相性と言えます。あとはメイケイエールが「勝ちきれるかどうか?」の問題です。

 

 本番まで1カ月を切っています。今年こそ混戦のスプリント界に絶対王者は生まれる音でしょうか?

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

今週も、来週も、定期的に記事を更新しているためぜひご覧ください。

 

 各ページには関連する記事・おすすめの記事等のリンクを貼っているため、ぜひそちらも読んで頂けると幸いです。

 

 みなさまの貴重なご意見についてはpakarapony@gmail.comで受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇