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皐月賞へ出走!ダンテスヴュー好走の可能性を徹底分析【脚質・タイム・血統・敗因etc】

ダンテスヴューが皐月賞で大穴をあけるか!?

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引用:netkeiba.com

<記事の概要>

 

ダンテスヴュー ってどんな馬?

【基本情報】
調教師  友道康夫 
生産者  ノーザンファーム 
馬主  金子真人ホールディングス 
通算成績  4戦1勝 
主な勝ち鞍  新馬戦 

 

ダンテスヴューを管理するのは友道康夫調教師。そして馬主は金子真人さんです。

 

友道×金子のコンビといえば、今でも現役で走るマカヒキやワグネリアンが思い出されます。その他にも大阪杯を制したポタジェユーキャンスマイルなど、GⅠレベルの馬を多く管理しています。

 

マカヒキのニエユ賞での2人

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引用:サンスポ ZBAT!競馬

 

今年に限りませんが、友道康夫調教師はクラシック有力馬をたくさん管理しています。牡馬の最有力は朝日杯を制したドウデュースがいます。そのため今年の皐月賞では管理馬2頭出しになります。「同厩舎の人気薄をねらえ」という格言に従えば、今年の皐月賞は「ダンテスビューをねらえ」ということになりまね。

 

名前の由来となったデスバレー

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引用:https://mikissh.com/diary/death-valley-national-park/

 

ちなみに、ダンテスビューという馬名は「デスバレーの景勝地」が由来になっています。デスバレーはアメリカのカルフォルニア辺りにある国立公園にも指定されている場所です。年間でも5㎝ほどしか雨が降らず50度台の気温が出る灼熱帯として知られています。

 

これは母クロウキャニオンから連想し名付けたと考えています。これまでの兄弟も全て金子真人が所有しており全てに外国の地名や景勝地からとられています。

 

【血統】
 キングカメハメハ    Kingmambo  
  マンファス  
 クロウキャニオン    フレンチデピュティ  
  クロカミ 

 

ダンテスヴューといえば注目すべきは血統です。

父キングカメハメハ母クロウキャニオンの間に生まれています。母クロウキャニオンは毎年のように活躍馬を輩出しています。

母の父はフレンチデピュティ。母父としては代表産駒として日本ダービーを制したマカヒキがいます。

 

【兄弟】
年度 馬名 性別 父名
2007 キラウエア キングカメハメハ
2008 ボレアス ディープインパクト
2009 マウントシャスタ ディープインパクト
2010 カミノタサハラ ディープインパクト
2011 ベルキャニオン ディープインパクト
2012 パラダイスリッジ ディープインパクト
2013 ラベンダーヴァレイ ディープインパクト
2014 クリアザトラック ディープインパクト
2015 フォックスクリーク ディープインパクト
2016 クールウォーター ディープインパクト
2017 ストーンリッジ ディープインパクト
2018 ヨーホーレイク ディープインパクト
2019 ダンテスヴュー キングカメハメハ
2020 アラメダ ブラックタイド
2021 クロウキャニオンの2021 ブラックタイド

 

上で述べたように、母クロウキャニオンは毎年のように活躍馬を輩出しており、
中にはヨーホーレイクマウントシャスタベルキャニオンなど重賞ウィナーもいます。

 

この兄弟の傾向として、3歳での活躍が多いことと1600~2000mでの活躍馬が多いことが挙げられます。

 

これまでの主な成績を見ると、、

 

カミノタサハラが2013年弥生賞を制覇。
ベルキャニオンが2014年共同通信杯を制覇
マウントシャスタが2012年毎日杯を制覇。
ヨーホーレイクとストーンリッジがきさらぎ賞2着など


クラシック前哨戦での成績が異様に高いです。

 

皐月賞の成績も、カミノタサハラが4着、ヨーホーレイクが5着と縁がないわけではありません。十分に皐月賞でも戦える血統だと思います。

(ヨーホーレイク(現4歳)は今年に日経新春杯を制覇したばかりで
さらなる活躍が期待されているため、一概に3歳がピークとはいえません。)


2008年から2018年まで11年間ずっとディープインパクトが相手になっています。
凄いのは毎年受胎し子を産んでいること。これだけ長く繁殖生活をしていて毎年子がデビューしているという点はクロウキャニオンを評価するうえで特筆すべき点です。

 

ディープインパクト・キングカメハメハがこの世を去ってからは、ブラックタイド(ディープの兄)が相手となっています。ダンテスビューはクロウキャニオンとキングカメハメハとの間に生まれた最後の産駒。もう二度と実現不可能な血統です。ダンテスビューの活躍が期待されています。

 

【戦績】

2021/08/15 2歳新馬 2着

     ↓

2021/10/02 2歳未勝利 1着

     ↓

2021/11/20 東京スポーツ杯2歳S 4着

     ↓

2022/02/06 きさらぎ賞 2着

 

皐月賞へ出走しますが、これまでの戦績に派手さはなく、勝利したのは中京競馬場での未勝利戦わずか1勝のみです。しかし、毎回大崩れすることがなく、新馬戦ときさらぎ賞が2着、東京スポーツ杯では4着でした。

 

新潟・中京・東京とこれまで左回りのレースだけに出走しています。ただ、血統から行って小回りコースが苦手とも思えないため、皐月賞で右回りに変わることが、むしろプラスにでる可能性もあります。

 

皐月賞好走のパターンを分析

ダンテスヴューは二桁人気の可能性もあるくらいなので強くは言えないですが、これまでの走りからして大きな差があるのも思えません

皐月賞は一癖あって、どのの馬にも一発の可能性があるレースです。

ダンテスヴューはどんなパターンの時に好走するのでしょうか?

 

スタート後スムーズに流れに乗れるか?

まずレースの流れに関してです。

 

これまでの4戦でのダンテスヴューの位置取り(前から何番目か)をまとめました。以下の通りです。

 

■1コーナーでの位置取り

新馬戦  10
未勝利  3
東スポ杯  9
きさらぎ賞  7

 

■4コーナーでの位置取り
新馬戦  10
未勝利  4
東スポ杯  11
きさらぎ賞  5

 

御覧の通り、ダンテスヴューは基本的に中団より後ろで走るタイプで、スタートはそこまで速くありません。この「スタートが早くない」という点にどう対応するかが、皐月賞の勝敗を分けるポイントになりそうです。

 

とういうのも、皐月賞は良馬場なら1分57~8秒台くらいの速いタイムがでやすいレースです。ゲートの不安が一切ないのは良いですが、スタートでスピードに乗れないと、そのまま見せ場なく、、という可能性も考えられます。

 

そのため先行とはいかなくても、中団で先行集団の睨みながらレースをすすめるといったくらいのポジションはとる必要があります。巧く流れに乗れるかがポイントになりそうです。

 

ちなみに、デビュー戦から1800mのレースを使っており距離の不安は全くありません。スタートが早い方ではないため芝2000mという距離は歓迎です。

 

(※追記)

枠の発表がされました!ダンテスヴューは4枠8番になりました。

内側枠を生かして、いかに経済コースをまわり、直線で巧く馬をさばけるか?騎手の腕が試されるレースになりそうです。

 

武器の息の長い末脚が活きる展開になれば

序盤のスピードへ不安要素があるダンテスヴューですが、逆に終いの脚には信頼できるものがあります。

 

■ラスト3F(600m)のタイム

新馬戦  33.1
未勝利  35.8
東スポ杯  33.7
きさらぎ賞  35.3    

 

これまで末脚に関しては不発がなく、どの競馬場でもしっかりと終いは伸びています

 

以下のように、友道調教師もダンテスヴューの末脚を評価していて「息の長い末脚」と表現しています。この表現からして切れるというよりも、じりじりと長く脚を使える点を評価しているのだと思います。

 

レースで言えば、3コーナー辺りから加速し、ゴールまで息を入れる間がなくのぼり坂で根気比べになる展開などが向いていそうです。

 

脚質に関して友道調教師コメント

「ヨーホーと同じで長くいい脚を使えるのがいい。何とか賞金を稼ぎたいね」

「去年は(キングカメハメハ産駒なのに)ディープインパクト産駒っぽい感じだったけど、だいぶキンカメっぽさが出てきた。前走はあれでも4着に来たし、やっぱり能力はあると思う」

 

皐月賞は例年34秒台前半の上りが求められます。瞬発力で一気に差しきるというよりも、坂がある中でもしぶとく伸びるような馬に向くレースです。ダンテスヴューの脚質はあっているのではないでしょうか。

 

東スポ杯の負けは度外視してOK

ダンテスヴューを推すうえで東スポ杯の敗因に関しては触れなければいけません。

 

ただ、すでに陣営が話しているため、これに関しては分析の必要がありません。その敗因とは馬が成長途上で走りのバランスが崩れていたからです。

 

■レース時の馬体重

新馬戦  460
未勝利  458
東スポ杯  458
きさらぎ賞  452

 

馬体重に関してはレースごとに減って言っているため馬格は、もともとこのくらいの馬なのでしょうか。馬体重に大きな成長は観られませんが、陣営から以下のようにコメントが出ているため、この敗因は確かと考えて良いかと思います。

 

東京スポーツ杯に関して陣営(大江助手)のコメント

「当時は前駆をしっかり使う走り方になってきていてモタモタするところがあったんです」

 

東京スポーツ杯に関して川田騎手のコメント

「去年の走れなかった東スポ杯(2歳S=4着)を思うと、馬が成長したと思います。前走は成長過程の中で、どうしてもトモが高くなってしまい、バランスが崩れて走れませんでした。今は少し改善され、この馬本来の動きができつつあります」

 

吉田隼人騎手の勢い

皐月賞でコンビを組むのは吉田隼人騎手になりました。これまで騎乗していた川田騎手・福永騎手はそれぞれ有力馬へ騎乗するため、残念ながらコンビは実現しませんでした。

 

さすがにこのメンバーの中だと小粒感は否めませんが、吉田隼人騎手と言えばポタジェで大阪杯の波乱を演出した立役者であり、近年はGⅠでも存在感を示しています。低人気といえど内枠を味方につけ一発が期待できるのではないでしょうか?

 

これまで福永騎手・川田騎手ともにダンテスヴューの素質を評価しています。

(皐月賞へ出走するくらいですから当たり前ですが)十分に勝ってもおかしくない能力を持っている馬です。吉田隼人騎手の勢いも借りて是非納得できる結果を勝ち取ってほしいです。

 

デビュー前福永騎手コメント

「雰囲気は一番いい。首の感じはキンカメ。軽い走りで芝向き。楽しみな馬だね」

 

きさらぎ賞後 川田騎手のコメント

「東京スポーツ杯よりもだいぶ成長できて動きつつあると追い切りの時言いましたがそれの通りでした。動きつつあるという状態なので動き切れはしなかったのですが、着差が僅かだったので何とかしたかったですね。馬は現状の精一杯の走りをしてくれました」

 

(以上)