東京優駿(日本ダービー)2022 有力馬・出走予定馬
【記事の概要】
日本ダービー2022 開催情報
日程
2022年5月29日(日)15時40分
コース
東京競馬場 芝2400m (Cコース)
賞金
1着 200,000,000円
2着 80,000,000円
3着 50,000,000円
4着 30,000,000円
5着 20,000,000円
出走条件
出走資格 : サラ系3歳牡馬・牝馬
(出走可能頭数:最大18頭)
JRA所属馬・地方競馬所属馬・外国調教馬
負担重量 : 定量(牡馬57kg、牝馬55kg)
※優先出走権を持つ馬を除いては、通算収得賞金が高い馬から出走権が付与される。なお同順位の馬がいて18頭を超過した場合は抽選となる(未勝利馬は出走不可)。
優先出走権
以下の馬には優先出走権が付与される。
GⅠ皐月賞(中山芝2000m) 5着以内
GⅡ青葉賞(東京芝2400m)2着以内
LプリンシパルS(東京芝2000m)1着
※地方・外国馬は別規定あり
出走予定馬(収得賞金順)
想定オッズ
日本ダービー2022 展望
89回目の日本ダービー
1932年(昭和7年)に第1回が行われ、今年で89回目となる東京優駿(日本ダービー)。今年は皐月賞を終えても能力の優劣がハッキリとしていない混戦です。「もっとも運のある馬が勝つ」と言われている日本ダービーらしいレースが期待されます。2019年に生まれた7389頭のサラブレッド。その頂点に立つのははたしてどの馬になるのでしょうか?
混戦と言われる中で、日本ダービーでベストの走りができそうなダノンベルーガとイクイノックスの2頭が有力とみられています。ダノンベルーガは共同通信杯を、イクイノックスは東スポ杯2歳ステークスを制しており、東京向きであることは間違いありません。東京2400mは能力を発揮しやすい舞台と言われており、この2頭が大きく負けることは考えずらいです。
3番手以降の評価が困難
上位2頭に次いで評価されるのは、皐月賞を制したジオグリフや3着のドウデュース、大敗を喫したキラーアビリティになります。しかし3番手評価は正直かなり難しいです。個人的に今年の日本ダービーは「上位2頭の次に来る馬は何か?」という予想が肝になるかと思っています。
というのも、この3頭は不安材料もあり、「3番手評価すべき馬がこの中にいるかどうか?」も断言することにも不安があります。この3頭に関しては、中山の方が向いているのではと思う所もあるため、他馬も含め広い視点で予想をする必要があるでしょう。
別路線からの有力馬は?
日本ダービーは傾向からも皐月賞組が圧倒的に有利と言われています。さらに今年は粒ぞろいでダービーへ役者がそろっているため、別路線からの有力馬は考え難いです。優先出走権を付与される青葉賞・プリンシパルSはダービーと繋がりが薄いですし、京都新聞杯も阪神開催のため、勝ち馬が東京2400mに向くとは思えません。
ただ、強いて1頭気になる馬を挙げるとすればレヴァンジルでしょうか。東京2400mのゆりかもめ賞を制しており、1勝クラスではアスクビクターモア(皐月賞5着)とタイム差無しで2着入線の戦績があります。堀厩舎×サンデーレーシングといえば、2015年日本ダービーを制覇した2冠馬ドゥラメンテが思い出されます。レヴァンジルは青葉賞へ出走予定のため、無事優先出走権を確保すれば、ダービー当日、競馬ファンは頭を悩ますことになるでしょう。
「ダービーは特別」の理由
「ダービーが特別」という考え方は、日本に近代競馬が伝播する前、発祥国イギリスで長い年月をかけて形成されました。ダービーが創設されたのは19世紀のイギリスです。
今では考えられないですが、当時は4マイル(約6400m)などの長距離を成熟した馬(5~6歳)で競うのが競馬の主流でした。しかしそういった競馬には、毎回同じような結果となるため、観るものとしては単調で退屈という側面もありました。
「より競馬の魅力が際立つにはどうするべきか?」と考えるなかで、もっと短い距離を若い馬に走らせた方が面白いのではないかという考えが生まれます。そういった経緯で創設されることになったレースこそダービーです。
※正確に言えば、一番初めに生まれたのが日本のGⅠ菊花賞のモデルであるセントレジャーです。当時の主流距離の半分である2マイルで開催されました(現在は微短縮され〇マイル)。セントレジャーより更に短い1.5マイルで牝馬限定競争として創設されたのがオークスです。ダービーより1年だけ早くに施行されています。
つまりは、ダービーというのは、「レースの観戦」と「予想・賭博」という競馬がもつ2つの魅力がもっとも引き立つレースを追求する中で生まれました。
そんなダービーですから、もちろん当時のファンからも受け入れられ、ダービーの称号を求める者や、毎年開催を楽しみに待つ者が多くいました。いつしか「クラシック」と呼ばれる五大競走の1つになり、とりわけダービーは最も権威を持つレースとして認識されるようになったのです。
英国の最高位として位置付けられていたダービーは、各国が模倣する形で世界中へ広まりました。現代では、ダービーの由来・起源を知る者は少ないですが、創設の時代からダービーの称号を求めるものは絶えず、「ダービーが特別」という認識は、脈々と引き継がれています。
日本ダービーの軌跡をたどる
日本でダービーが創設されたのは1932年。英国から近代競馬が持ち込まれてから時間がたち、現在のJRA()の前身である○○が生まれた頃になる。
それまで戦火にあった1945・6年を除けば、毎年日本ダービーが開催されています。当初の開催地であった目黒競馬場、そして1934年以降の舞台である府中競馬場のターフで、3歳の若駒たちが生涯1度きりの栄光へ能力・経験・運すべてを捧げ競争します。
そんな日本ダービーだからこそ、全てのダービーが名勝負として語り継がれています。以下ではその中でも珠玉の10レースを紹介します。
1984年 シンボリルドルフ
1990年アイネスフウジン
1991年トウカイテイオー
1992年ミホノブルボン
1997年スペシャルウィーク
2004年ディープインパクト
2007年ウォッカ
2011年オルフェーヴル
2015年ドゥラメンテ
2020年コントレイル
前哨戦について
2022年4月17日(日)
GⅠ皐月賞(中山芝2000m)
2022年4月30日(土)
GⅡ青葉賞(東京芝2400m)
2022年5月7日(土)
LプリンシパルS(東京芝2000m)
2022年5月7日(土)
GⅢ京都新聞杯 (阪神芝2000m)
2022年5月8日(日)
GⅠNHKマイルカップ (東京芝1600m )
有力馬紹介
ダノンベルーガ
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
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アイリッシュダンス | |
コーステッド | Tizway |
Malibu Pier |
調教師 | 堀宣行 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | ダノックス |
通算成績 | 2戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2022共同通信杯 |
イクイノックス
キタサンブラック | ブラックタイド |
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シュガーハート | |
シャトーブランシュ | キングヘイロー |
ブランシェリー |
調教師 | 木村哲也 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング |
通算成績 | 2戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2021 GⅡ 東スポ杯2歳S |
日本ダービーでは最有力
ブランクを感じさせない走りで2着
馬体が
ドウデュース
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
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アイリッシュダンス | |
ダストアンドダイヤモンズ | Vindication |
Majestically |
調教師 | 友道康夫 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キーファーズ |
通算成績 | 3戦3勝 |
主な勝ち鞍 | 2021GⅠ朝日杯FS |
キラーアビリティ
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
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ウインドインハーヘア | |
キラーグレイシス | Congaree |
Heatherdoesntbluff |
調教師 | 斉藤崇史 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キャロットファーム |
通算成績 | 4戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2021ホープフルS |
ジオグリフ
ドレフォン | Gio Ponti |
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Eltimaas | |
アロマティコ | キングカメハメハ |
ナスカ |
生年月日 | 2019年2月25日 |
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調教師 | 木村哲也 (美浦) |
馬主 | サンデーレーシング |
生産者 | ノーザンファーム |
オニャンコポン
エイシンフラッシュ | King's Best |
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Moonlady | |
シャリオドール | ヴィクトワールピサ |
Sahpresa |
調教師 | 小島茂之 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 田原邦男 |
通算成績 | 4戦3勝 |
主な勝ち鞍 | 2022京成杯 |
アスクビクターモア
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
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ウインドインハーヘア | |
カルティカ | Rainbow Quest |
Cayman Sunset |
調教師 | 金成貴史 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | Gリビエールレーシング |
通算成績 | 5戦1勝 |
主な勝ち鞍 | 2021東スポ杯2S2着 |
ジャスティンパレス
ディープインパクト | サンデーサイレンス |
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ウインドインハーヘア | |
パレスルーマー | Royal Anthem |
Whisperifyoudare |
調教師 | 杉山晴紀 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 三木正浩 |
通算成績 | 3戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2021黄菊賞 |
マテンロウレオ
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
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アイリッシュダンス | |
サラトガヴィーナス | ブライアンズタイム |
レディダンジグ |
調教師 | 昆貢 |
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生産者 | 猪野毛牧場 |
馬主 | 寺田千代乃 |
通算成績 | 3戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2022 GⅢ きさらぎ賞 |
サトノヘリオス
エピファネイア | シンボリクリスエス |
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シーザリオ | |
エアマグダラ | サンデーサイレンス |
エアデジャヴー |
調教師 | 友道康夫 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | サトミホースカンパニー |
通算成績 | 5戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 21年 エリカ賞 |
デシエルト
ドレフォン | Gio Ponti |
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Eltimaas | |
アドマイヤセプター | キングカメハメハ |
アドマイアグルーヴ |
調教師 | 安田隆行 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | ラ・メール |
通算成績 | 3戦3勝 |
主な勝ち鞍 | 若葉ステークス |
ビーアストニッシド
アメリカンペイトリオット | War Front |
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Life Well Lived | |
マオリオ | ネオユニヴァース |
ジョウノファミリー |
調教師 | 飯田雄三 |
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生産者 | ヴェルサイユファーム |
馬主 | 村中徹 |
通算成績 | 6戦2勝 |
主な勝ち鞍 | GⅢスプリングS |
ボーンディスウェイ
ハーツクライ | サンデーサイレンス |
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アイリッシュダンス | |
ウィンドハック | プラティニ |
Waconda |
調教師 | 牧光二 |
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生産者 | 社台ファーム |
馬主 | 平田修 |
通算成績 | 6戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 21 葉牡丹賞 |
ジャスティンロック
リオンディーズ | キングカメハメハ |
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シーザリオ | |
フラワーロック | アッミラーレ |
カシオペアレディ |
調教師 | 吉岡辰弥 |
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生産者 | 酒井牧場 |
馬主 | 三木正浩 |
通算成績 | 4戦2勝 |
主な勝ち鞍 | ラジオN杯京都2歳S |
トーセンヴァンノ
ヴァンキッシュラン | ディープインパクト |
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リリーオブザヴァレー | |
トーセンソニア | ファンタスティックライト |
ヘニーズソング |
調教師 | 小桧山悟 |
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生産者 | エスティファーム |
馬主 | 島川隆哉 |
通算成績 | 11戦1勝 |
主な勝ち鞍 | 21年 コスモス賞 |
ラーグルフ
モーリス | スクリーンヒーロー |
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メジロフランシス | |
アバンドーネ | ファルブラヴ |
ロスグラシアレス |
調教師 | 宗像義忠 |
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生産者 | スマイルファーム |
馬主 | 村木隆 |
通算成績 | 5戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 21年 芙蓉ステークス |
ダンテスヴュー
キングカメハメハ | Kingmambo |
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マンファス | |
クロウキャニオン | フレンチデピュティ |
クロカミ |
調教師 | 友道康夫 |
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生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 金子真人ホールディングス |
通算成績 | 4戦1勝 |
主な勝ち鞍 | きさらぎ賞 2着 |