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【2021年版】ブリーダーズカップターフ出走馬紹介

結果はコチラをチェック

ブリーダーズカップ2021全レース結果 ↓

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デルマー競馬場(引用:GRAND COLONIAL 公式HP)

2021年11月6日、7日に米国競馬の祭典ブリーダーズカップが行われます。今年は日本からもラヴズオンリーユーやヴァンギャルドをはじめ7頭が出走を予定しています。

特に注目度が高いラヴズオンリーユーですが、10月28日現在、ブリーダーズカップターフ(BCターフ)とブリーダーズカップフィリー&メアター(BCF&Mターフ)の2つに登録しています。

※11/3追記 ラヴズオンリーユーはフィリー&メアターフへ出走決定

kntroool.hatenablog.com

この記事ではBCターフのレース・出走馬情報を詳しくまとめています。この情報がお役に立てたら幸いです。ぜひご覧ください。

※出走時間・開催スケジュールはコチラ

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【目次】

ブリーダーズカップターフとはどんなレース?

米国競馬芝路線の頂点を決めるレース

BCターフは芝12ハロン(約2400m)で行われる米国芝中距離の頂点」を決めるレースです。レースの新設・廃止が多いブリーダーズカップですが、このレースは開設当初から毎年行われており、開催地がどこであっても毎年12ハロンで行われています。

1984年より競馬人気の再獲得のため始まったブリーダーズカップ。当初は7レースでしたが、追加・廃止を繰り返し現在では14レースになっています。その中でもBCターフは注目度が高く、賞金は4,000,000ドルと破格の値段。最終日となる2日目の第11競走(最終レースBCクラシックの直前)に行われます。

過去37年で欧州馬が24勝と優勢

今年(2021年)で第38回を迎えるBCターフ。これまでの優勝馬をみると2/3は欧州馬が勝利を収めています。「米国芝中距離の頂点」と記しましたが、少し違う側面からみれば芝主流の欧州競馬が本領発揮するレースとも言えます。

ちなみに、過去10年(2011~2020)では欧州馬が7勝。勝利馬にはエネイブル(Enable)・ファウンド(Found)・ハイランドリール(Highland Reel)・タルナワ(Tarnawa)など世界的に有名な馬が並んでいます。このように近年では凱旋門賞で活躍するような欧州競馬トップクラスの参戦も多くなってきています。

日本馬の出走は2012年トレイルブレイザーのみ

意外にも日本馬で出走したことがあるのは2011年トレイルブレイザーの1頭のみです。これには時期が天皇賞秋・ジャパンカップと被ることや、登録料の問題などの理由が考えられます。

ただ近年では宝塚記念の勝ち馬に優先出走権が与えられ、輸送費負担や一部登録料の免除も行われており、日本馬の挑戦もしやすくなっています。今年はラブズオンリーユーが出走することになれば日本馬では2頭目となり、トレイルブレイザーが好走しただけあり、結果も期待されます。

〈動画:2012年ブリーダーズカップターフ

youtu.be

 

2021年ブリーダーズカップターフの出走馬情報

登録馬一覧

馬名       調教師  

Walton Street        C. Appleby    

Acclimate                 P. D'Amato    

Loves Only You  Y. Yahagi

Channel Cat          J. Sisterson    

Gufo              C. Clement           

Astronaut              J. Shirreffs           

Sealiway                F. Rossi           

Love           A. O'Brien    

Yibir              C. Appleby           

Domestic Spending C. Brown

Rockemperor          C. Brown           

United          R. Mandella              

Tribhuvan                C. Brown           

Bolshoi Ballet          A. O'Brien    

Master Piece        M. McCarthy    

Friar's Road          M. McCarthy    

Glynn County         M. Maker           

Channel Maker    W. Mott

Sisfahan               H. Grewe           

Tarnawa               D. Weld           

Teona           R. Varian

Imperador              P. Lobo

昨年覇者タルナワが想定1番人気

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タルナワ(引用:JRAVAN-verWORLDより)

多く一流馬の中でも実力最上位といえるのがタルナワ(Tarnawa・愛牝5)です。今年の凱旋門賞で2着になった走りは記憶に新しいですが、それだけでなく昨年のBCターフヴェルメイユ賞などGⅠ3勝をしている欧州トップクラスの牝馬です。

特筆すべきは、昨年からは一度も2着を外していない堅実さ。馬場状態やコース形態に左右されずに走る信頼度は高く評価ができます。

〈動画:2021年凱旋門賞

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勢いある3歳馬シリウェイが後を追う

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シリウェイ(引用:JRAVAN-verWORLDより)

今勢いに乗っているという点ではシリウェイ(Sealiway・仏3牡)も負けてはいません。凱旋門賞では伏兵評価で5着と地味な存在でしたが、英競馬の総決算チャンピオンステークスではミシュリフ・アダイヤーの2強を退けて勝利しました

昨年のBCジュヴェナイルターフでは5着に負けているうえに、キャリアでの勝ち数は僅か2勝のみと、成績にムラがあることは否めないですが、成長途上である3歳馬の勢いは馬鹿にできません。今年はシリウェイやアダイヤー、スノーフォールといった3歳馬の勢いが顕著だったことが、期待をより一層膨らませます。

 

〈動画:2021年チャンピオンステークス

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米国最有力はドメスティックスペンディング

米国馬で最有力なのはドメスティックスペンディング(Domestic Spending・米4牡)です。今年の開催地であるデルマー競馬場で行われたハリウッドダービーで優勝経験もある米国の芝中距離路線での有力馬です。

デビューからの成績が9戦7勝2着1回3着1回。3着を外した経験がなく米国内ではトップクラスであることが分かります。

ただキングマン(欧州の名マイラー)というだけあり距離に不安を抱えています。これまで12ハロンの経験はなく、最長で10ハロン(約2000m)まで。400mの距離延長がどう影響がでるのかを考慮する必要があります。

 

youtu.be

 

※ラブ(LOVE)とラヴズオンリーユーに関してはコチラの記事に書いています。

kntroool.hatenablog.com

米国での前哨戦ハイライト

上記の馬以外にも注目の馬はたくさんいます。特に米国内ではブリーダーズカップターフへ向けた路線は数レースに絞られ、以下で紹介する4レースからBCターフへ向かう馬が多いです。米国芝レース自体は他国と比べ格下とみられていますが、現地で活躍している馬も侮ることは出来ません。

GⅠ ジョーハーシュターフクラシック(ベルモントパーク)

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1着ロックエンペラー(Rockemperor) 

3着グーフォ(Gufo) 

4着チャンネルメーカ(Channel Maker) 

~レース概要~

今年で45回目となった伝統のGⅠジョーハーシュターフクラシックベルモント競馬場12ハロンのコースで行われ、正式にBCターフの前哨戦の位置づけがされている。過去には本戦で好走する馬もでていて、イングリッシュチャネル(English Channel)が勝利、キティンズジョイ(Kitten's Joy)は2着と好走している。

今年のレースでは、ロックエンペラー(Rockemperor・愛5牡)A・オブライエン厩舎のジャパンやグーフォ(GUFO・愛5牡)を退けGⅠ初勝利を決めた。ロックエンペラーはアイルランド出身の米国管理馬。勝利こそ少ないが3歳時からベルモントダービーなどのGⅠで好走している。

2着のグーフォは米国の4歳馬。昨年のベルモントダービーでの勝利を皮切りに、ハリウッドダービーマンノウォーS・マンハッタンSなど国内有力GⅠで好走を続け、今年のソードダンサーSで欧米の有力馬ジャパン(JAPAN)に勝利したことで、一気に評価を挙げた。その他にも、4着に入った古豪チャンネルメーカ(Channel Maker・米7セン)BCターフへの出走を予定している。

LS ジョッキークラブダービー(ベルモントパーク)

www.youtube.com

1着イビル(Yibir)

4着ボルショイバレット(Bolshoi Ballet)

~レース概要~

ジョッキークラブダービーはベルモントパーク競馬場の12ハロンで行われる3歳限定レース。2019年にニューヨーク州競馬協会(NYRA)が新設した芝3冠レースの最終戦にあたる。2020年は新型コロナウイルスのため中止となったため、今年で2回目と新しいレースですが、賞金が100万ドルと高額で有力馬が集まっている。

勝利したイビル(Yibir・英3セン)ゴドルフィン所有の英国馬。このレースが米国遠征初戦だったが、初G1勝利の結果を出した。英国内ではG2~3で勝ちきれないレースも多く、BCターフでどこまで戦えるかは未知数。4着入線のボルショイバレット(Bolshoi Ballet・愛3牡)ベルモントダービーで勝利するなど米国での成績は良いが、英国のエプソムダービーでは7着と欧州一流馬の中では、あくまで挑戦者という位置づけだ。

GⅡジョンヘンリーターフチャンピオンシップ(サンタニアパーク)

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1着ユナイテッド(United) 

2着アクリメイト(Acclimate)

3着フライアーズロード(Friar's Road) 

5着マスターピース(Master Piece) 

~レース概要~

現在はサンタニアパーク競馬場で行われる10ハロンのGⅡですが、かつては「オークツリー招待」と言う名称で呼ばれ、米国芝路線でかなり重要なGⅠだった歴史のあるレース。

今年は2020年に続きユナイテッド(United・米6セン)が勝利し連覇を達成した。当馬は2019年のブリーダーズカップターフで2着と好走(2020年は8着)しており米国芝中距離路線での有力馬。しかしレースレベルには吟味が必要で、2着のアクリメイト(Acclimate・米7セン)は2019年BCターフで9着に大敗するなど実績はイマイチ。BCターフとなれば勝ち馬であっても脇役になってしまう。

GⅡ ケンタッキーターフカップ(ケンタッキーダウンズ)

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1着 インペルドール(Imperador)

3着 グリンカントリー(Glynn County) 

6着 チャンネルキャット(Channel Cat) 

~レース概要~

ケンタッキーダウンズ競馬場の芝12ハロンで行われるレース。勝ち馬にBCターフへの出走権が付与されるBreeders’ Cup Challenge Seriesに指定されており、GⅡでありながら2019年には賞金が100万ドルに増やされ注目度が増している。

勝ったインペルドール(Imperador・亜5牡)はアルゼンチン産の5歳馬。直線で外から抜け出すと末脚はしぶとく伸び、後方から脚を伸ばした2着馬をしのぎきった。3着のグリンカントリー(Glynn County・米4牡) ともに過去に目立った勝利はないものの、レースでは実力を見せつけた。6着に敗れたチャンネルキャット(Channel Cat・米6牡)は、今年のGⅠマンノウォーSでグーフォを破り優勝した実績馬だ。

その他(オッズ・中継予定)

主な出走馬のオッズ(10月27日時点)

Tarnawa  2.50

Domestic Spending 5.50

Sealiway 6.00

Yibir 7.00

Love 7.50

Teona 9.00

Gufo 10.00

Rockemperor 15.00

United 21.0

Channel Maker 26.0

Imperador 26.0

 

リアルタイムのオッズ確認はコチラ

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グリーンCHで生中継が決定!

日本時間11月7日(日) 05 : 30 ~ 09 : 00

グリーンチャンネルにて無料生中継が決まりました。(要登録)

ただ、放送時間が限られているため、放送されるのは以下の5レースのみです。

フィリー&メアターフ ※ラヴズオンリーユー出走予定

スプリント ※マテラスカイ出走予定

マイル ※ヴァンギャルド出走予定

ディスタフ ※マルシュロレーヌ出走予定

ターフ

※有料 RTN なら全レース視聴可能 

グリーンチャンネルで放送外のレースを視聴したい場合、ネットで外国サイトへアクセスすることがお勧めです。

グリーンチャンネルと同様に競馬中継をする放送局は多くありますが、一番のおすすめが、RTN(Racetrack Television Network)です。

有料ですが、会員になればブリーダーズカップ含めデルマー競馬場で当日行われる全てのレースを視聴できます。

サブスクリプションで様々なコースがありますが、デルマー競馬場が所属する CAL RACING のみの視聴コースであれば月額5ドルで加入可能です!

⇩今すぐ視聴したい方 コチラから⇩

www.rtn.tv

まとめ

長々とかいてしまいました。

これまでの内容を簡単にまとめると。。。

  • BCターフは米国芝の頂点を決める戦い
  • 過去のデータからは欧州馬が優勢
  • 前評判ではタルナワが抜けた人気
  • 2番手以降はシリウェイ・ドメスティックスペンディングなど混戦
  • 米国の前哨戦には注目すべき伏兵馬が多数出走している

こんな感じです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回パカラポニでお会いしましょう。